ペーパーテスト
当然ですが、ひとり親であろうとなかろうと、
息子がやらなければならない受験勉強は、
他の受験するお子さんと何ら変わりありませんでした。
いろいろな分類の仕方がありますが、小学校受験のペーパーで出る内容は
以下のようなものです。
- 言語(しりとり等)
- 図形(点図形・模写、積み木、鏡図形、立体・展開図、重ね図形等)
- 数量(計数、数の足し算・引き算、置き換え、重さ・量比べ等)
- 推理(四方観察、シーソー、ブラックボックス、ジャンケン迷路等)
- 記憶(見る記憶、お話の記憶等)
- 常識(季節・行事、基本的な理科問題、左右識別等)
それぞれの分野をどのように攻略するかについては、
私よりもずっと詳しい他ママさん達のブログもありますし、
攻略本なども市販されていますので、
そちらの方を参考にされた方がよいと思います。
今回、私の方では、
- 1日のスケジュールのうち、どの時間にどのような分野の問題を取り組ませたか。
- 息子が得意だった分野/苦労した分野の問題はどれか。
- 全てのペーパー出題分野に取り組んだのか、志望校に出そうな分野に絞ったのか。
などについて、私たち親子の経験をご紹介したいと思います。
以前の記事に記載していますが、
年中の3月からお教室に通い始めて年長の6月までは、
息子のペーパーの自宅学習時間は、平日40分/日、週末は90分/日でした。
平日朝、保育園に行く前の40分には、
「解き方は難しくないけど、スピードが要求される問題」
を多く解かせるようにしていました。
具体的には、上記分野でいうと、
言語、数量(重さ・量比べ以外)、常識の3分野と図形の一部(点図形・模写)の問題です。
理由は、早朝の眠い時間に「よく考えないと解けない問題」を解くのは無理
だと思ったのと、そこで解けないことにイライラして息子の機嫌が悪くなり、
保育園への登園を渋られると困る(苦笑)からです。😓
必ず時間を計ってやらせるようにし、最初はA4一枚のプリントに10分近くかかりましたが、
反復練習を繰り返しているうちに、1か月もたつと、一枚5分未満でできるようになりました。
ちょうど朝の勉強時間は、「保育園に行く時間まで」という終わりが決まっていたので、
時間を意識して取り組む必要がある問題には、最適だったと思います。
一方、「よく考えないと解けない問題」は、週末に取り組ませていました。
こちらは早朝の勉強時間の残りの分野から、それぞれ2分野から2問ずつ程度を、
早朝の勉強とは反対に、時間をかけて取り組ませました。
私は当初、この思考問題の攻略に息子は時間がかかるのでは、と思ったのですが、
2か月もすると、そこそこ難易度の高い問題まで一人で解けるようになりました。
むしろ、のんびりマイペースの息子には、
決められた時間内に急いでやらなければならない朝の問題よりも、
じっくり解ける思考問題の方が自分の性分にあうようでした。
でも一つだけ、受験の直前まで息子が苦しんだ分野があります。
それは、「お話の記憶」です。
お受験を志している方ならご存じかと思いますが、念のため説明しますと、
お話の記憶とは、
「読まれるお話を聞いて、あとの質問の答えを選ぶ」という問題です。
正直なところ、この問題は大人でも解くのが難しいと思います。😓
実際に私もやってみましたが、
話を聞いても、細かいことを最後まで覚えてられないのです・・・。(笑)
でも、お教室の先生に聞いた話では、
文字を習得する前の子供の認知力と、大人の認知力は異なっていて、
子供は聞いた話を頭の中でその場面を想像した絵のような形で理解するのだとか。
聞いた場面をビジュアル的な風景や場面で頭の中に保存するので、
比較的、細かい部分もあとで思い起こしやすいそうです。
その話を聞いて、私には息子が「お話の記憶」が苦手な理由に心当たりがありました。
もともと私は、息子に中学受験をさせるつもりだったので、
読み書きについても、年少の夏から先取りで勉強させていました。
お教室に通い始めた年中の終わり頃には、読み書きはもうかなり出来たので、
おそらく息子の脳は大人と同じ、
「文字で情報を処理する。」モードになっていたのです。
同じ理由で、息子は、その問題自体はできるのに、
「問題文が聞き取れなくて」解けないことがよくありました。
小学校受験の問題はすべて口頭指示なので、
文字に頼らず、「耳」で問題を聞き取らなくてはなりません。
息子は先取り勉強を通して、既に「問題文を読んで解く」という
スタイルに慣れていたため、この「問題文を聞いて解く」という
小学校受験のスタイルに慣れるのに、数か月の時間を要しました。
そのかわり、文字ができるおかげですごく得意だった問題もあります。
それは、「しりとり」です。
あと、算数の先取り勉強のおかげで苦労なく良くできたのは、数の問題です。
このように、先取り学習が小学校受験のペーパー対策に役立った部分もありますが、
私からは、「もし、これから小学校受験をするつもりなら、
算数は先取りしても、文字は先取りしない。」ことをお勧めします。
小学校受験で必要な文字は、ひらがなの自分の名前くらいなので、
それ以外の読み書きを先取りするくらいなら、
小学校受験の回答に使う〇を、「いかに早く、きれいにたくさん書けるか。」という
練習を積んでおいた方が、恐らく受験には役立ちます。(笑)
結局、「お話の記憶」は、数をこなして「聞く」トレーニングを積む以外、
できるようになる近道がないと思い、
年長の7月からは、朝の毎日の勉強時間に「お話の記憶」の問題を
入れることにしました。
最終的には、受験直前には、短いお話であればほぼ全部、
長いお話でも、7~8割程度、コンスタントに正解できるようになりました。
恐らく、お教室、市販の問題集、それに私の自作(笑)の問題も含めると、
受験までに200問以上の「お話の記憶」を息子は解いたと思います。
後半はもう、息子自ら問題を作れるくらい、やりました。(苦笑)😅
うちの場合、お教室に通い始めた時点で明確な志望校が決まっていなかったことと、
ペーパーの各分野は、切り離せるようで、それぞれつながりで理解する
必要があると思ったので、特定の分野に限定せず、
ペーパーすべての分野を勉強させました。
そのおかげで、受験数週間前から受験する学校の過去問を解いたときも、
「この分野はできないから、この学校は受けられない。」
ということがなかったです。
分野を限定して取り組むのがいいのか、私たち親子のように全分野に
取り組むのが良いかは人によるかもしれませんが、
直前まで、受験する学校の選択肢を広く持ちたいのであれば、
「全分野をやっておく」のがおすすめです。