願書に必ず書くべきこと

ひとり親家庭で学校側がもっとも気にすることは、

他の両親が揃っている家庭と同じレベルで、子供の学校生活をサポートできるか。

ということではないかというお話を、

お教室探しをしている時に、複数の先生から伺いました。

例えば、

PTAや学校行事の手伝いなど、学校のためにどれだけ時間と労力を使えそうな親か。

といった点は、受験者の親を評価する際には、重視される点の一つでしょう。

ひとり親の場合どうしても、

仕事も育児も一人だけでやっているから、学校を手伝う余裕などないのでは?

と学校側が不安に感じてしまう可能性があります。

私個人としては、両親が揃っていても、ワンオペ育児のご家庭もあれば、

共働きで夫婦ともに時間のないご家庭もあるでしょうから、

ひとり親の私とそう変わらないご家庭も多いのでは?と思ったりしますが、

日本社会では、ひとり親、特にシングルマザーは、生活に余裕がないイメージがあります。

こうした受験に不利となり得る、ひとり親家庭のイメージを払拭するためには、

ひとり親でも学校活動をサポートする用意がある。」ことを

どこかで学校側にアピールしておく必要があります。

受験において、親から学校側に情報を伝えることができる機会は、

「面接」か「願書」の二つだけです。でも、

「面接」は学校側がイニシアティブを取って進めるので、

こちらから学校側に伝えたいことが確実に言える機会があるかは、

当日までわかりません。もちろん、言えずに終わることもあるでしょう。

でも、「願書」は受験者側から内容を決めて、書くことができます。

なので、必ず学校側に伝えておきたいことは、願書に書くべきです。

ひとり親でも、他の親と同じように、学校に協力してやってくれそうだ。」と

学校側に安心してもらうための効果的な伝え方は、

自分以外に子育てをサポートしてくれる存在がいることを具体的に示す

ことだと思います。

私の場合は実家が都内にあるため、両親を引き合いにして、願書のどこかに、

以下の一文を必ず入れるようにしました。

「もし御校からご縁くことができましたら、祖父母からのサポートなども得ながら、

保護者としても、積極的に学校での様々な活動に協力させて頂きたと考えております。」

何気ない一文のなかに、

子育てに関してサポートしてくれる人(祖父母)がいること。

保護者として、学校には積極的に協力するつもりであること

の2点を端的にアピールしています。

保護者が学校に深く関わろうとするのを嫌う学校もあると聞きますが、

受験で親と面接をする学校」に関しては、説明会の話を聞く限り、

保護者のみなさんも一緒になって、学校を作って行きましょう

という姿勢の学校が多かったので、むしろこれを書いた方が好印象になると思います。

実際にに私がよくお世話になるのは、祖父母ではなく、ファミリー・サポートですが(笑)、

実体はともかくとして、「子育ての協力者」には、他人ではなく、

できる限り「身内の誰か」を示した方が、学校に安心感を与えると思います。

それは、祖父母でも、兄妹でも、叔父・叔母でもいいと思うのですが、

協力を頼めば駆けつけられる範囲に住む身内」を探すことが望ましいです。

もちろん、願書に書くからには、本当に学校に協力できるだけの支援体制を

持っておく必要があります。

この支援体制と「身内の誰か」が一致しているのが一番理想ですが、

それが難しい場合は、私のように実際に普段、頼りにするのは、

外部サービスでもいいと思います。

天涯孤独でない限り、あまりないとは思いますが

もし仮に、この子育ての協力者として提示できる身内一人も見つからないような場合は、

時間に融通の利きやすい仕事をしているなど、別のアピール・ポイントを見つけて、

学校側に保護者として協力できることをアピールしておいた方がいいかもしれません。