ひとり親家庭の志望校選び

お教室に入って早々、室長さんから「どこかご希望されている学校はありますか?」

と聞かれました。そしてさらに、

「そんなに急がなくてよいですが、早いところではもう説明会が始まるので、

あまり最初から候補を絞らなくていいですから、

気になった学校にはどんどん参加して下さいね。」と言われました。

その当時は、私はまだ具体的な志望校名が出る状況ではなかったのですが、

「説明会が始まる。」と聞いて、とりあえず、希望に合いそうな学校を

リストアップすることにしました。

まずは、息子にどんな学校に行きたいか聞いてみると、次のような回答が返ってきました。

  • グランドが広く、遊具が沢山ある
  • 動物を飼育している
  • かっこいい制服がある

これらは、私立小学校であればわりとどこも満たせる条件です。

一方の私の希望はこんな感じでした。

  • 様々なことを経験させてくれる行事やイベントが充実している
  • 授業にその学校独自の独創性がある
  • 語学などグローバル教育に熱心
  • グランド、図書館、プール、IT環境などの学校設備が充実している
  • できるなら、内部進学可能な中高一貫校がついていることが望ましい

今の住まいが西よりの23区内にあるため、通学はできるだけ「下り」で通えるエリアか、

近場がよいと考え、東京都心~西エリアで、私たち親子の希望を満たす学校を探しました。

また、お教室の先生から、

「都内よりも試験が早い、埼玉県か神奈川県の学校も、1つか2つ、受けておいた方がよい。」

とのアドバイスを頂いたので、埼玉県と神奈川県からも候補を選びました。

以下が、私が当時ピックアップした志望校リストになります。


東京都

  • 私立男子校G(中高一貫校あり)
  • 私立男子校R(大学付属)
  • 私立共学K(中高一貫校あり)
  • 私立共学S(中高一貫校あり)
  • 私立共学S(大学付属)
  • 私立共学S(小中一体)
  • 私立共学M(大学付属)
  • 私立共学M (大学附属)
  • 私立共学W(高校付属)
  • 私立共学H(小学校のみ)
  • 私立共学K(小学校のみ)
  • 私立共学O(中高一貫校あり)
  • 私立共学T(男女別中高一貫校あり)
  • 都立共学T(系列の中高あり)
  • 私立共学T(系列大学あり)

埼玉県・神奈川

  • 私立共学T(神奈川県・中高一貫校あり)
  • 私立共学S(神奈川県・小学校のみ)
  • 私立共学K(神奈川県・大学付属)
  • 私立共学S(埼玉県・中高一貫校あり)
  • 私立共学A(埼玉県・大学付属)

実名ではなくイニシャルでのご紹介になりますが、小学校受験を検討されておられる方なら

ある程度、見当がつくかもしれません。

さてここからが、「ひとり親家庭の志望校選び」において重要な点になります

以前の記事でも少しふれましたが、

「両親が揃っていることを前提とする学校」は、

ひとり親というだけで、明らかに受験資格が欠けていますから、できるだけ避けた方が無難す。

では、「両親が揃っていることを前提としている学校」かどうかを、どう見極めるのか。

それはズバリ、「願書の家族記入欄」です。

願書の家族記入欄に、「父」、「母」と予め欄が二つ設けられている

あるいは、、家族全員の構成メンバを書かせる様式になっているような学校は、

「両親が揃っている家庭」を大前提としている可能性が高いでしょう。(もちろん、例外はあります。😅)

また、家族全員の構成メンバに兄妹まで記載できるだけの欄が設けてあり、学校名も書けるようになっている学校は、

私は「兄妹枠がかなり考慮される学校」の可能性があると考えています。

去年までは、各学校の過去の願書サンプルが参照できるサイトもありましたが、

願書は2倍程度の倍率の学校であれば、無料で配布している学校も多いですし、

説明会に行ったついでの情報料と割り切って、私はその年の願書は出来る限り

購入して調べました。

そして、

なによりもうひとつ、ひとり親家庭が受験校として選ぶ上で重要な観点があります。

それは、

「親、あるいは親子面接が試験にあるところを選ぶ。」ことです。

これは意外に思われるかもしれません。面接当日、多くの方が両親で行かれる中、

ひとりで受けに行くことになるのは避けたいという思いから、

できるなら、面接のないところを受けたいと思うのが普通でしょう。

私も最初はそうでした。でも、よく考えてみて下さい。

願書の保護者欄が一つしかない学校を選んだとして、

そこに母親の名前を書けば、学校側はおそらく「ひとり親家庭」であることはわかります

でも、面接がなければ、一人ひとりの親の顔が見えない状況では、

学校側は、書類上からわかる「シングルマザー、ひとり親」の事実以外に

その親を知る機会がありません。

面接は、

「ひとり親ですが、心配なく子供を学校に通わせることができるですよ!」

ということを学校側に知ってもらうためのアピールの場でもあり、

そして子供の受験に唯一、親が援護射撃してあげられる貴重な機会なのです。

実際には、息子の志望校に選んだ「願書に保護者欄が1つだけ」の学校には、

「当日の面接は、いずれか一人の保護者の出席でOK」としていた学校が多く

私は当初思っていたよりも、面接で肩身の狭い思いはしませんでした。

(もちろん、それでも両親揃って面接にいらしていた方が圧倒的に多かったですが。。。)

さらに、私たち親子の最終的な受験結果で見ても、

これらの条件をほぼ全てクリアした学校からは、合格を頂きました。

私ども親子の受験結果を見る限りでは、この2つの「ひとり親が選ぶべき志望校の条件」は、さほど的外れなものではないと思っています。

もしよろしければ、受験校選びの際に、参考にしていただけると幸いです。