お受験のゴール
中学受験については、各塾による編集をはじめとした様々な中高一貫校の学校データが市販されていますが、それに比べると、小学校受験については圧倒的に入手できる学校データのバリエーションが少ないように感じるのは私だけでしょうか?😅その上、コロナ禍で実際の学校を訪れる機会が失われる状況で子供の受験校選びをするのは、色々な意味で大変だと思います。以前の記事にも書いていますが、小学校受験で合格を頂くには、その子自身と学校との相性がかなり重要な部分を占めると私は思います。それには、例えばお教室などに通わせて集団行動を学ばせるなど、経験を積ませることでその子がその学校の合格条件を満たすように変えてあげられる部分もあれば、例えばひとり親家庭といったような、当然、変えられない部分もあります。そこを見極めた上で、受験校を選ぶのは重要です。でも、合格を頂くことが、小学校受験の最終的な目的ではないことに、十分注意が必要です。お受験の志願校選びで何より重要なのは、親のわが子への教育方針が、その学校に通うことでより子供に浸透できるような学校の教育方針であるかという点ではないでしょうか。公立小学校では、その地区に住んでいる限り学校の教育方針を選んで進学することができないからこそ、お受験をして、より家庭の教育方針に沿った学校を選ぼうとしてお受験を志すご家庭は多いと思います。でも、私自身もそうでしたが、いざ、お受験に向かい始めると、お教室からのプレッシャーなどもあり(笑)、わが子に合う教育環境を選ぶことが第一目的のお受験であったはずが、「有名校(志願倍率の高い著名校)に合格させなくてはならない。」といった切迫感にとりつかれ始めます。(笑)これは、お受験を経験した方なら、ある程度は理解できる親の心理なのではないかと思います。😓
お受験をしている最中は、「志願校に合格することがゴール」のように見えて希望通り進学できても、実際に志願校に合格できて通い始めると、「ちょっと違うかも?」と不安に感じ始めるご家庭は一定数存在すると私は思います。実際に、最近の私はそう思い始めています。(笑)息子が進学した小学校は、いくつか合格を頂いた中から、息子自身に選択させた学校です。私自身は、教育方針が一番合っていると感じていた別の学校に行かせたかったのですが、頑張ったのは本人ですし、息子が選んだ学校に反対するような妥当な理由が思いつかず😅、息子の行きたい学校に行かせようとその時は思ったのです。そのおかげか、息子は毎日とても楽しく学校に通っていますし、私も、それ自体はとても喜ばしいことだと思っています。でも、私が「家庭ではこう教育したい。」と思っていることと、学校が「こうしましょう」という方針に、最近若干のギャップを感じ始めたのです。学校が楽しいというくらいですから、息子自身と学校の相性はとてもあっているのだとは思います。子供は親のものじゃないのだから、子供の意思を尊重すべき、親の意向を強制するべきではないといったような意見も最近よく耳にしますが、親からみて、子供の将来を真剣に思って考えている教育方針は、特に子供が小さいうちは、やはり親の責任で、たとえそれが子供にとって少々耳障りの悪いことだとしても、伝えていくのが親の務めではないかと、私は思っています。どの学校も100%親の意向と一致することはないとは思いますが、希望の小学校に合格して入学した後も、学校の教育方針が、長い目で見たときに自分の子にとってプラス、マイナスどちらの部分が大きいのか親の責任でしっかり見極めながら、プラスにならないと判断したときは子供を混乱させないように考えながら家庭で軌道修正しつつ、子供も楽しく、そして親も納得しながら学校に通い続けられるような工夫が必要になる場合もあります。😀