今はひとり親にもお受験のチャンスあり?
少し前に、「昔はお受験というと特別な家庭が挑戦するものだったけれど、今やお受験は、普通の家庭からの受験が増えている。ひとり親でも全然関係ない。そんなことで振り分けていたら少子化で生徒が集まらないから。」といった内容が書かれている記事を目にしました。この記事は私が経験したお受験事情からすると現状の事実にかなり近いと思いますが、「ひとり親でも全然関係ない。」というのは、少々誇張が過ぎていると感じました。😅正確に言うとしたら、「ひとり親でも、それ自体を合格の絶対基準としていない学校はある。」という言い方が、実際にひとり親でお受験に挑戦した私の実感には近いです。こうした私立小学校が数としてどれくらいあるのか、そして本当に年々増えて来ているのかについては、私の手元にはそれを判断する実データがないので確実なことは言えませんが、少なくても、東京都内の有名私立小学校(志願倍率の高い学校)とされる学校にも、「両親が揃っているご家庭の子であることを合格の絶対基準としていない学校は、結構あります。というのも、実際に息子がそうした学校の中から複数合格を頂いたからです。😃
私の経験から見る限り、両親が揃っているご家庭であることを入学の大前提としている学校には、いくつかの特徴があるように思います。1つ目は、芸能人や著名人のお子さんが多くお受験しているような学校です。こうした学校は、寄付金等の期待値も高いところが多いので、特にシングルマザーの場合は、経済的に学校を支える力が弱いと判断される面があるのかもしれません。🙄2つ目は、ペーパーよりもノンペーパーの試験を重視している、あるいは、ノンペーパーの試験のみの学校です。ペーパーテストは子供本人の実力が出る試験ですが、それをあまり重視しないということは、子供本人の能力以外の部分、つまり家庭環境や経済状況をより重視したいという学校側の意向があるように感じます。3つ目は、願書に「父」「母」と両親が別々に氏名を記入する欄が設けられている学校です。願書を複数取り寄せて比べてみると良く分かると思いますが、願書の親の氏名の記入欄は、父と母の記入欄が個別に設けられている学校と「保護者」として記入する欄が設けられている学校との大きく2つに分かれます。伝統的な「家族」の形に縛られていないという意味で、シングルマザーや共働きのご家庭などは、できるだけ後者の形式になっている願書の学校を選ばれた方が良いかと思います。
小学校受験では、その学校の教育方針にできるだけ寄り添い、協力してもらえそうなご家庭のお子さんを生徒として迎え入れたいというのは、どの学校も同じ思いだと思いますが、お受験の世界では、まだまだひとり親家庭でお受験する方はごく少数です。だからこそ、ひとり親家庭でお受験を試みる場合は、子供の実力以前に門前払いされる可能性のある学校は避けて、志願校を選ぶことがとても重要です。ひとり親家庭でお受験する場合の志願校選びについては、過去記事にも何回かに分けて記載していますので、もしよろしければ参考にして頂ければ幸いです。😀