行動観察の悩み

コロナ禍で2020年に実施された入学試験では、蜜を避けるためか行動観察を行わなかった学校がわりとあったようです。息子が受験のときは、ほぼ全ての志望校で行動観察があり、これがなかなか息子を悩ませました。😓息子はノンペーパーが苦手だからとペーパー試験のある学校を志願校に選ぶと、なぜかノンペーパーの中でも特に苦手な行動観察の試験がもれなくセットでついてきて、どの学校を選んでも行動観察の高い壁に合格を阻まれそうな感じでした。😖誕生月が早いお子さん、ご兄弟がいるお子さん、リーダータイプで活発なお子さんであれば、行動観察は苦手ではないかもしれませんが、息子の場合はこのどの要件からも外れていました。😔集団行動の試験を受ける上でとても困ったのは、息子はリーダータイプでもなく、かといって誰かに従うこともしないという、とてつもないマイペースな子だったことです。😅私はこの息子の性格は、幼少期から保育園に通っていることも影響していると当時は考えていました。息子の保育園では、普段、お友達と協力して何かをするイベントや作品を作るということはほぼなく、毎日の保育園での長い、長い、滞在時間を息子は基本的にフリータイムで過ごしていたので、自分の遊びたいお友達、遊びたいことだけを選んで過ごすというマイペースが、生きる手段として自然に身についたのだと思います。保育園でも、最近は色々なイベントがあったり、先生が主導して色々なことを企画して下さるところもたくさんあると思うのですが、息子の通っていた保育園は、本来の、親が就業中に子供を預かる園でした。😓コロナ禍で今年の行動観察の試験がどうなるか分かりませんが、お受験を考えているなら出来る限り、保育園ではなく幼稚園に行かせた方が集団での立ち振る舞いを学ぶ機会に恵まれると思います。もちろん、保育園でもそうしたことを学べる園はあるのでしょうが、保育園はそうした園に自分で選んで行くことができません。私のように親が仕事を持っていたとしても、幼稚園が母体でことも園になっているところも最近は増えていますし、預かり保育のある幼稚園も増えています。「お受験する可能性も視野に入れて、はじめからそうした幼稚園を探して息子を行かせておけばよかった。」というのが当時の私の後悔です。😓保育園卒の子は、幼稚園卒の子よりお受験で不利と言われることがたまにありますが、少なくてもうちの場合、行動観察の場面に必要とされる体験を得られなかったという意味では、確かにお受験には不利に働いたと思っています。

息子の志願校の行動観察には、大きく分けて2つのタイプがありました。一つは、グループ全員で協力して何かを完成させる課題、もう一つは、フルーツバスケットなどのゲームをして遊ぶ課題です。息子の場合、性格は真面目なのでふざけることもなく、後者のような課題は問題なかったのですが、前者の課題になると、当初は仲間に加われないまま傍観して終わることがあり、お教室や模試などでそのことを散々指摘されて来ました。お教室の行動観察講座を追加でいくら受けても一向に成長する気配がない息子に、私は行動観察が苦手なのは、もう性格だから仕方ない。」とあきらめようとさえ思った時期もありました。でも夏季講習前のあるとき、お教室の先生から息子に「行動観察をもう少し頑張ったら、きっと●●小学校に合格できるから頑張りましょう。」というお声かけを頂いたのがきっかけで、息子が突然やる気になりました。😅それからは親子で、すごくできなくても、行動観察で×のつかない平均点レベルを取るために何ができそうか対策を練り、いくつかの決まり事を実践するという約束をしました。😁1つ目のお約束は、グループ活動に入ったら、誰でもいいからすぐに一人見つけて息子から話しかけることです。共学を受けるときは、この話しかける相手は女の子と決めていました。(笑)話しかける際のバリエーションは、「どうしようか?」、「何かいい考えある?」、「難しそうだよね。」のどれかです。(笑)そして、その話しかけた子と、その後もできるだけ一緒に作業をするなどして、一人きりでいる時間をつくらないようにすることにしました。2つ目の約束は、グループの誰かが提案したり意見を出したら、間髪入れず(←これが大事です)「それいいね!そうしよう」という相槌をうつことです。😄本当は自分の意見を言えるようになると良かったのですが、息子は人前でしゃべることも苦手だったため、黙っているよりはマシということで、相槌をうつことで妥協しました。😅3つ目の約束は、やることがない状況を作らないようにすることです。何をして良いかわからなくなったら、リーダーで仕切っている子に、「僕も手伝うよ。何をすればいい?」と言いに行くことにしました。そしてこの3つのお約束を練習するために、普段通っているお教室ではない、別のお教室の行動観察講座を単発で受けに行ったり、行動観察が入っている外部の模試を受けに行きました。お教室の同じメンバーだけで行動観察を練習していると、息子はこういう人という固定のイメージが周りの子にもあり、なかなかその殻を破るのが難しかったからです。また、本番では知らない子と行動観察をしなければならないので、できるだけ知らない子とグループ活動をする経験を積ませたいという気持ちもありました。😀この努力の甲斐あって、行動観察は模試などでもまあまあ上位の成績が取れるようになりましたが、お受験抜きで考えると、当時私は、人に迷惑をかけないなら集団でいるのが苦手な子がいたって別にいいのにって思ってました。(笑)