はさみ
コロナ禍で制作の試験がなくなった学校もあるかもしれませんが、お受験制作を短期間で上達させるには、まず、ハサミとのりといった道具をうまく使えるようになってから、実際に作品を作る練習をすることが効率的です。😀今回は、息子が実際にやっていたハサミの練習方法をご紹介したいと思います。まず、使ったハサミですが、お教室でも子供用のハサミや、左利き用のハサミをお子さんに使わせている方もいらっしゃいましたが、うちの場合は、100均の大人用の普通のハサミを使っていました。特異なハサミに使い慣れてしまうと、入試本番でそのハサミが使えなかったときに困ると思ったからです。最初に練習したのは、直線に沿って、線を左側の紙に残したまま線の右側を切る練習です。(左利きのお子さんは逆になります。要は、ハサミを持っている手と反対側に切って残す方の紙を持ちます。)それが出来るようになったら、今度は太目の線を書いて、その線の真ん中を切る練習をしました。この、太い線の真ん中を切る練習は、例えば、うずまきの線を切ってヘビを作る工作など、切る両方の側に線を残したいときに必要なスキルになります。この基本的な切る練習をするときには、厚紙、薄紙など色々な紙で切る練習をしました。また、ハサミの持ち方の練習には、マスクなどに使われている不織布を切る練習を早いうちにさせておくと、不織布は、紙に対してハサミの刃が寝ているとうまく切れないため、自然にハサミの刃の奥で、刃を紙に対して垂直に立てて切る正しいクセをつけることができます。不織布は買うと高いので(苦笑)、息子の場合は100均で売っているラッピング袋などを使って練習しました。😅直線と曲線が切れるようになったら、ギザギザの複雑な形を切る練習をさせました。このギザギザの複雑な形を切る練習には、息子が好きな恐竜の絵を無料提供サイトからダウンロードして使っていました。ちなみにこの練習に特におすすめな恐竜は、ステゴサウルスです。😁これらが出来るようになったら、今度はタイムを計って早く切る練習をさせました。入学試験で、ハサミのタイムを計る問題を出題するところはないと思いますが、切る、貼るの動作が早くなると、その分、制作に飾りをつけたり、工夫したりする時間を多く捻出できるようになるからです。これらの練習を、年長の4月から夏季講習の前まで、ほぼ毎朝、保育園に行く前に続けていました。😃ただ、毎日、同じものを切っているとさすがに飽きてきたので、途中からは、学研の幼児ワーク(こうさく)を使って、1日1つ簡単な作品を作っていきました。このワークは、基本的なハサミとのり使いだけで、ちょっと見栄えのする1つの作品を完成することができるので、作品を時間内に完成させるという練習もできる上に、満足感を得ることができ、息子はとても気に入っていました。😃息子はお受験の準備を始めるまで、ほぼハサミやのりを使って制作するという経験がなかったのですが、ハサミとのり、どちらに苦労したかというと圧倒的に苦労したのはのりの貼り方です。😓息子の場合、ハサミがわりと早く切れるようになったので、なんとかのりに時間がかかっても作品を時間内で仕上げられるようにはなっていましたが、入試直前まで、のりが貼れてないペラペラの部分がどこかしらに残っている出来ばえでした。😫
それから、切る練習の時に同時に息子に実践させていたのは、身の回りをきれいに片付けながら作業をすることです。切った切れ端をその辺中に散らかしながら制作をするのではなく、作業がひと段落つくごとに、丸めて机の上一か所に置く、という動作を徹底してさせました。「そんなの当たり前では・・・?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが😅、最後のおかたづけはできても、作業途中でこれを出来ないお子さんは意外と多いのでは?と思います。(うちの息子のように(笑))入試本番では制作の出来はもちろんのこと、こうした「しつけ」の面も見られていると思います。普段からさせていないと、試験直前に急に言い聞かせても習慣として身についていなければできないので、ご自宅で制作をするときは是非、実践して頂くと後々楽だと思います。😀