附属中高のない私立小学校も悪くない?

以前の記事にも書いたことがありますが、都内近郊には附属の中高一貫校がない、小学校までの私立小学校がいくつかあります。息子が受験のときに、私が志望校として検討したのは、都心に近いH小学校、都心からやや離れたK小学校、それに神奈川のS小学校です。こうした小学校に進学するご家庭は、恐らく、中学受験をするために最適な環境を望んで進学しているのではないかと思います。うちも、最初はそう考えていました。😀

神奈川のS小学校は、都内の試験が始まる前に受けてみる学校として最初検討していましたが、お教室の先生から「本命として受験しない都内からの受験生はあまり歓迎されない学校」という話を伺って志望校から早々に外したので、説明会等にも行きませんでした。実際に、神奈川県内では、本命校として受けるご家庭も多い志望倍率の高い人気の小学校です。一応、こちらはペーパー校のカテゴリーに分類される学校だと思いますが、過去問を解いてみて、他校と比べて、問題の出し方が独特な印象を受けました。うまく表現できないのですが、正直な印象を申し上げますと、「ちょっとひねりの聞いた、難しい聞き方」の問題が多いように感じました。😓また、面接ではお教室を聞かれる場合もあるらしく、「どのお教室に通っているか」ということが、もしかして合否に多少影響するのかもしれないと思いました。私は実際に説明会に足を運んで学校を見ていないので、こちらの小学校の良さを実感として感じ取れていないからかもしれませんが、全般的に、うちにはしっくりくる感じがしなかったのが、志望校から外した一番の理由です。志望校を選ぶ際は、私はいつもこの「しっくりくるか」という自分の感覚を重視していました。(笑)

都心から離れたK小学校は、前評判で聞いていた噂とは違って、明るく元気なお子さんの多い、感じのよい小学校でした。😀やはり、実際にその学校に足を運ぶことはとても大事だなと思います。こちらの学校は、中学受験の実績はとてもすばらしいので、中学受験を第一に考えるご家庭にはとても向いていると思います。説明会でも、どんなお子さんにも進路指導をしっかりして下さる印象でした。ただ、色々な面で「私立ならではの学びのゆとり」を求めるご家庭には、合わないかもしれません。うちの場合、小学校受験をする時点で中学受験をすると決めていなかったことと、受験に向けた勉強というよりは、学校行事の充実度や先進的な科目の導入(プログラミング、ICT、語学等)に力を入れているかも重視していたので、こちらの学校も最終的には志望校から外れました。うちから通うには通学が遠いというのもありましたが。。

都心よりにあるH小学校は、うちからも通学がしやすく、何より説明会で聞いたこちらの教育カリキュラムの内容が私の好みにとても合っていたので、3つの小学校の中では一番息子に行かせたいと思う学校でした。😀中学受験をもちろん年頭に置きつつも、情操教育やICTなどの新しい分野の教育にも力を入れていて、とてもバランスの取れた学校だと思いました。私はとても気に入っていましたが、やはり中学受験をするという決心がその時つかなかったのと、息子が学校を選ぶ際の重要な基準の一つであった「制服がかっこいい」という基準にどうも合わなかったらしく、最終的にはそれが決め手となって(笑)、志望校から外しました。😓私は十分かっこいいと思うのですが、息子の基準はいまいち分かりません。

息子は普通に行けばこのまま今の小学校から附属の中高一貫校に進学すると思いますが、成長期の12年間に、ほぼ親が選んだ同じ環境で過ごすことには、メリットとデメリットの両方があると感じています。小学校の6年間で、子供の成長に伴い子供の性格や指向がその学校には合わなくなって方向転換したくなった場合に、子供自身が自分の進路を見直す仕切り直しの機会があるという点で、小学校までしかない私立小学校を選択するのも良かったかもしれない、と今となっては思うことがあります。😀