小学校受験は親の受験?!
小学校受験は親の受験だということは、一般的にも良く言われる話です。確かに、親の経済状況や家庭環境が非常に重視される学校はあるでしょう。だからこそ、私はひとり親でお受験することに不安があったのですから。お受験経験者としては、小学校受験では親が子供に関わる力が重要になるのは事実だと思います。まだ自分の意思で物事をコントロールする力がない幼い子供の道しるべとなって、叱るのではなく、受験のためにやるべきことを冷静に諭しながら、子供を励まし、ほめながら、その子が受験するための力を養えるようにするには、親の根気ととてつもない努力が必要です。😅
先日、とある中学受験のカリスマなる方の対談記事を目にしました。その記事の中で小学校受験にも触れられていたのですが、「中学受験とは違い、小学校受験は完全に親の受験で、親で決まります。」と言い切っている部分がありました。また、「小学校受験は本人がやらないといっても親がさせれば受かるけれど、中学受験は親が良くても本人がやらないといえばできないので、小学校受験とは違い、二人三脚で取り組める。」いった話も対談のなかで出ていました。でも、これって、本当にそうなんでしょうか・・・?🙄
もし、小学校受験の合否が親だけで決まるのであれば、なぜ多くの学校で、ペーパー、制作・絵画、運動、集団行動などの子供自身に課される試験が行われているのでしょうか?本当に親だけで決まるのであれば、学校側にしたら親だけ面接するか、書類審査だけすればよい話です。「合格者を親だけで決めている。」というのは対外的にまずいので、形式的にやっていると考えるにしても、人気校にもなれば何百人もの受験者の試験を学校総出で行っているわけで、とてもそれだけのためにやっているとは思えません。😓そして何より、親の経済状況や家庭環境だけで合格者が決まるのであれば、うちのようなひとり親家庭が複数校から合格を頂けるはずがありません。😓中学受験についてはお詳しいのだと思いますが、恐らく今の小学校受験を実際に知らない方たちが対談されている内容なのでは?と私は感じました。🙄
私は、中学校受験は経験したことがないので机上の知識しかありませんが、小学校受験と中学校受験は、それぞれに親の立場として苦労する点が違うのではないかと思います。私の経験上、小学校受験で一番大変だと感じたところは、「●●学校に受かりたい。」という本人の目的意識が薄い中で、受験のために、たとえ本人がやりたくなくてもやらなければならないということを理解させて、それに取り組む気にさせなければならないところでした。😣稀に違うご家庭もあるかもしれませんが、小学校受験の志望校は、多くの場合、親が決めていると思います。少なくてもうちの息子や同じお教室のお友達は、自分自身で「●●学校に行きたい。」と決めているお子さんはいませんでした。言っていたとしても、それは親が言い聞かせていたためです。(笑)例えるなら、小学校受験に取り組む親子の体制は、競馬の騎手と馬に似ているなぁ、とよく思っていました。😀実際に走り、ゴールしなければならないのは馬だけれど、その馬の能力を最大限に引き出すために、戦略を練り、励まして動かすのは騎手です。騎手だけが優秀でも、肝心の馬の能力が低いと勝てないし、その逆でもそうかと思います。中学受験のカリスマさんが、「小学校受験は親で決まる。」と言い切っているのは、小学受験に臨む子供の力を少し軽視しすぎでは?と感じました。😅
中学受験になれば、子供は11歳~12歳で、小学校受験とは違い、自分の意思で志望校を決めることができると思います。あるいは、親が中学受験をさせたくても、自分の意思で「やらない」と本人が言い出すことは、対談の記事でも出ていましたが、当然あるでしょう。対談の記事では、小学校受験と違い、中学受験は親子二人三脚でのぞめるとありましたが、私はむしろ、小学校受験の方が親子二人三脚でのぞめるもので、中学受験をするための勉強量はものすごい量だと聞きますし、中学受験の場合は、子供自身で頑張らなくてはならない受験なのではないかと、思ったりしています。🙂まぁ、実際のところ、私は中学受験は未経験なので、中学受験を良く知っている方からすると、逆に「違う」と思われるかもしれませんが。。。😅