ペーパーテスト対策と先取り学習
小学校受験で取り組むペーパーテストの内容は、小学校低学年の先取り学習になっています。お受験を経験した私の感覚では、ペーパー難関校を目指す場合は、小学校3年生前半くらいまでの算数の内容、その他ペーパーを課す学校でも、少なくても2年生の一部くらいまでの算数の内容が、ペーパーテストの内容に含まれている印象です。
小学校受験のペーパーテストが小学校に入ってからの勉強と大きく違う点は、小学校受験では問題を自分で読んで解くのではなく、問題を「聞いて」回答しなければならないという点と、もう一つは、回答は数字や文字ではなく、「○」などの記号で答えを書くという点かと思います。
先日、小学校低学年向けのとある塾の入塾説明会に参加してきました。息子は附属の中高がある小学校に進学したため、基本的に中学受験の必要はありませんが😅、内部進学をするにしても、できるだけ中学受験を経験する子供達と同じ量の勉強を経験させておきたいという思いが私の中にはあり、いずれは通塾の可能性も視野に入れて、学習塾の情報収集をしています。😀
先日参加したこちらの塾の低学年の内容は、本格的な中学受験の対策に入る4年生以降の授業内容とは異なり、できるかぎり、自分で見たり確かめたりする「実体験」で学べる授業が主体になっていると、塾長さんが話しておられました。例えば、授業の中身としてその時紹介されていたのは、紙に書いてある図のとおりに積み木を積ませて、どのように見えるのかを実際に自分の目で確認させたり、サイコロの展開図をもとにサイコロをつくって組み立てさせて、組み立てられる展開図の条件や、反対側にくる面の数字がどうなっているかなどを自分で確認するといった内容です。
以前、このブログでも、息子の場合、ペーパーテストで苦労した問題は、できるだけ実物で見せたり、実際に自分で作業させて確認するようにすると理解できた、という記事を書いていました。この塾の説明会で紹介されていた授業の内容が、あまりに私と息子がお受験で取り組んでいた内容に似ていたことにとても驚きました。😅ペーパーテストの問題であっても、机上だけで学ぶのではなく、実作業や実物を取り入れて学ばせることが、子供が理解するための手段として有効であるということは、それこそ私が息子と試行錯誤する中で自分の実体験から気づいことでしたが😅、こうして改めてプロの教え手である学習塾でも実践されていることを知り、息子だけに限らず、幼児~低学年の子に分からないことを理解させるには最短かつ最適なアプローチなのだということを再認識しました。
とはいっても、「実体験」を伴う勉強には、時間がかかります・・・。😅小学校受験を目前にした年長の時期になってから、実際に積み木を積ませながら問題を解かせてみたり・・・という学習をさせるのは時間的にも厳しいですし、一つの問題にかけられる余裕もそんなになくなるでしょう。息子の場合はお受験の準備に取り掛かるのが遅かったため、年長になってからこうした実体験を伴う学習をする羽目になりましたが(苦笑)、もし、年少、年中からお受験に取り組むご家庭であれば、こうした「実体験を伴う学習」を年長になる前にできるだけ多くしておくと、理解が進みやすく、年長になったときに応用問題を解く力がついていくのではないかと思われます。😃
積み木、パズル、サイコロ問題は、実際に本人がやってみたり、見たりする「実体験」で学ぶことに向いている代表的な例ですが、その他にも、例えば、「りんご1個とみかん3個は同じ、スイカ1個とりんご2個は同じ場合、みかん何個でスイカ1個を交換できますか?」といった「置き換え問題」や「四方観察」、そして以前の記事に書いていますが、息子の場合は「観覧車の問題」もこうした実体験で学ぶアプローチに向いている問題でした。😄
ペーパーテストの問題で、実体験でも学ぶのが難しく、ものすごい時間をかけて取り組んだにも関わらず、最も小学校入学後に役に立たないと思ったのは、「お話の記憶」です。(笑)小学校の勉強は、お受験の耳で聞くことから文字で学ぶことに軸が移るので、当然と言えば当然です。まぁ、「先生のお話をよく聞ける子」を取りたくて、多くの学校で出題されるのかもしれませんが。。😓