リーダータイプではない子の行動観察
お受験準備を始めた当初、息子は行動観察で必要とされる経験が積めていなかったため、お教室での行動観察の授業は全て取っていました。通常、息子のお教室では保護者は授業には立ち会わないのですが、この行動観察の授業だけは、私は息子の様子が知りたかったので、先生に頼み込んで、見えないところから(苦笑)何回か授業を拝見させて頂きました。お教室なので、当然、行動観察をするメンバーは、同じお教室に通うお友達になります。毎回グループの組み合わせを変えても、数か月もすると、子供たち自身の中に、「あの子はこういう子」というイメージが出来てくるようで、「リーダーシップを取る子」、「リーダーと一緒にグループを引っ張る子」、「リーダーやその周りの積極的な子供たちに従う子」といったように、その子、その子の役割が自然と固定化してきているように見えました。
息子は3つ目の役割、「リーダーやその周りの積極的な子供たちに従う子」に分類される子でしたが(笑)、これ以上、この教室だけで練習をさせていても、息子についてしまったイメージの壁を破るのは難しく、それ以上のポジションへの息子の成長は望めないと思いました。行動観察では、必ずしもリーダーになる子ばかりが評価されるわけではないとお教室の先生からは聞いていましたが、ただ指示に従っているだけよりは、できれば「リーダーの手助けができる」程度の積極性のある2番目のポジションに息子が立ち回れるようになればいいなと私は思っていました。😀
そこで私は、他のお教室や模擬試験の実施団体がやっていた単発の行動観察講座を取って、できるだけ固定でないお友達と、息子が行動観察の経験を積めるようにしました。外部の講座に参加するときには、「今日は、何でもいいから一つ自分から提案してみようか。」とか、「今日は、一番最初に発言してみようか。」など、リーダーにはなれなくても、息子が出来そうなレベルの目標を毎回設定して、普段のお教室ではなかなか挑戦するのが難しくなっていたことに挑戦させました。
取り組むうちに、息子自身も、「知らないお友達とやる方が、遠慮しなくていいのでやりやすい。」と言うようになりました。😀この、知らないお友達と行動観察をするという経験は、本試験と同じ状況で練習を積めることになり、結果として息子のためにはとても良かったと思います。
受験願書を出すときに、お教室のお母様たちの中には、出願順に受験番号を付与する学校には、同じタイミングで願書を出して、行動観察などのグループが同じになるように画策しておられる方もいらっしゃいましたが、私は「本当に同じお教室のよく知れたお友達と同じグループで試験を受けることが良い結果をもたらすのだろうか?」と疑問に思っていました。確かに緊張しないで取り組めるということはあるかもしれませんが、お教室での行動観察のその子の役割をそのまま本試験に持ち込むことになるのです。お教室で積極的なポジションを得ているお子さんは良いかもしれませんが(苦笑)、息子のようにイマイチな役割にいる子は、本試験でもそのイマイチな役割が確定してしまいます。😅私も何名かのお母様に、タイミングを合わせて出願しないかと声をかけられましたが、私は、「一応出願はするけれど、試験の状況によって当日その学校を本当に受けるかどうかは分からないので」という理由で丁寧にお断りしました。(笑)
積極的にお声をかけていたお母様は、やはり、お子さんがリーダーシップを取れる方だったので、うちの息子のように、そうではないタイプのお子さんの場合は、こうした声かけに応じる際は、くれぐれもご注意下さい。。😓