お受験における息子のハンデ
前回記事「お教室さがし」で訪問したお教室Tで息子が体験授業を受ける間、
責任者の方から説明を受ける際に、
ひとり親家庭であること、
これまで何も準備をしていないので、受験を迷っていること、
を私から伝えました。すると、責任者の方は笑顔で、
「うちからも、二年前、ひとり親家庭で受験して、希望校に合格された方がいます。」
というではありませんか!😮
そして、こう続けました。
「ご両親揃って受験するご家庭が多い中、お母さまお一人で不安に思うのは無理ありません。
ただ、子供の実力をきちんと評価して、そちらをより重視しようという学校もあります。
そうした学校を志望校に選んで取り組めば、可能性はあると思います。」
これまで訪問したお教室でも、「ひとり親でも大丈夫。」と、背中を押してくれるお言葉は
頂きましたが、「実際にひとり親家庭で合格者を出している。」という話を聞いたのは、
このお教室が初めてでした。
それよりも、ここで私は新たな受験のハードルを認識することになりました。
「息子さん、早生まれですよね。早生まれにしてはしっかりしたお子さんですが、
スタートも遅いですし、これから受験に間に合わせるためには、
息子さんにはかなり頑張ってもらうことになると思います。」
「小学校受験に早生まれは不利」というのはお受験の通説で、私も知ってはいましたが、
「たかだか数か月の生まれの違いが受験にたいして影響しないだろう。」と、
こちらのお教室ではっきり指摘されるまで、真剣に捉えていませんでした。
でも確かによく考えると、大人にとっての数か月とは違って、
6年しか生きていないうちの数か月の人生経験の差は大きいですよね。😓
息子は2月前半の生まれですが、受験を終えた実感としては、
潜在能力は、早生まれも遅生まれも大差ないのではと思います。
教えて、練習さえさせれば、早生まれでも遅生まれでも、
できるようになるまでの時間に差はあっても、
「できるようになること。」の差は、恐らくさほどありません。
ただ、息子とお受験を経験する中で、私がすごく感じたのは、
早生まれの息子は、教わったこと自体はできるようになっても、
教わったことを状況に応じて変えて対応することがとても苦手でした。
条件や状況が違っても、良くも悪くも習った通りにするので、
そこがやはり早生まれの幼さというか、受験に不利だと言われる点かなと感じました。
まぁ、、お子さんひとり一人の性格や個性の違いもあるのでしょうが。。。
では、どうやってこの息子の早生まれの弱点に対応したかというと、
応用力がなく「やったことがないことは出来ない。」のですから、
「できるだけやったことのあることを増やす。」しかありませんでした。
息子の場合、受験期間は短期戦でしたが、特にペーパーと絵画・工作に関しては、
ものすごい量のパターン、バリエーションを練習させました。
そして、ときには反発しながらも、息子も本当によく頑張ってくれました。
(私たち親子がどのように取り組んだかについては、のちの記事でご紹介したいと思います。)
お教室での体験授業が終わり、
ひと通りTの責任者の方とのお話を終えた後、私の気持ちはすでに固まっていましたが、
息子の意思を確認したかったので、翌日に連絡することにしてお教室を後にしました。
帰り道、息子に「どうする?今まで行ったお教室の中でどこに行きたい?」と尋ねると、
「今日のところに通いたい。だって、終わった後におやつが出るんだよ。」との回答が。。
「え・・・、そこ?」とは思いましが、動機はともかく息子も通う気になっていたので、
翌日、お教室Tに電話をして、正式に入会することになりました。
「ひとり親」、「ほぼ年長からの遅いスタート」、「早生まれ」の3つのハンデを抱えて、
私たち親子がTでお受験準備を開始したのは、年中の3月のことでした。