コロナ禍のお受験予想
コロナ禍で今年の小学校受験の動向はどうなるのか、予測している記事がたくさん出ているだろうと思い、ネット検索をしてみたのですが、私の探し方が悪いのか本当に出てないのかは分かりませんが、あまりそういった内容の記事はお見掛けしないように感じています。まぁ、前代未聞の事態ですし、予測を立てようにも、立てられないというのが実際のところかもしれません。ましてや、受験の結果に関わるお教室や出版社などでは、なおさら根拠のない予測を書き立てるわけにはいかないでしょう。
でも今回は、私のお受験経験をもとに、今年のコロナ禍の小学校受験はどのような傾向になりそうかについて、私個人の予測を書いてみたいと思います。😀ただ、あくまでこれは私の個人的な予想で、客観的な根拠があるわけでもないので(笑)、「こんなこと、考える人もいるんだな。」くらいの、一つの考え方としてだけとらえて頂ければと思います。
まず、実際に、コロナ禍により明らかに小学校側の試験実施に影響があったことは何でしょう?私が知る限りは、次のようなことだと思います。
- 學校説明会→中止またはオンラインなど実施形態を変更しての開催、結果的に開催回数が例年より減少
- オープンスクール、学校行事の見学→中止または動画配信などオンラインでの情報提供に変えて実施、結果的に直接学校を見せる機会はなし
- 出願のオンライン化→これまで郵送出願としていた学校の多くは、オンライン出願+出願後の書類郵送と、二段階の出願手続きに変更
小学校側の立場にたってみれば、今年は保護者が学校を知る機会が少ないため、学校のことをよく理解せずに受験する家庭(=学校の教育方針に必ずしも同調的ではない家庭)が例年よりも多く受験するという可能性が想定されます。一方で、学校を知る機会が少なくても、その学校の在校生に上のご兄妹がいるご家庭であれば、学校についても十分な理解が得られているご家庭ですし、学校側としても、入学後に保護者から「思っていた学校と違った!」と言われる心配がありません。
このことから、私は特に倍率の高い小学校で、例年「兄妹枠」を多少なりとも考慮している学校では、その枠が今年はより有利に働く可能性があると思います。ちなみに、私が考える兄弟枠があると思われる学校の見分け方法については、以前の記事にも書いていますが、願書の家族欄に同居家族全員を記載させる欄が設けてあり、さらにそこに兄妹の「学校名」を書く欄がある学校というのが一つの目安です。もちろん、兄妹枠といっても、兄弟であれば全員合格するわけではないと思いますが、その情報を書かせるからには、学校側で何等かの区別をしているのでは?と思います。仮に同じ成績の受験者が二人いたら、兄妹がいる方を優先する、ぐらいの配慮はされるのではと私は考えています。
また、コロナ禍で今年からオンライン出願に変更した学校では、もともと郵送だけで済んでいたものが、ネットでの出願と出願後の郵送での書類の送付という二度手間が必要となるため、その学校が第一志望というわけでなければ、後で提出する書類の負担ができるだけ少ない学校が志願校の一つとして選ばれる可能性もあると思います。
それでは、このコロナ禍で、小学校受験の試験の内容はどのような影響を受けると考えられるでしょうか?私は次のように予想しています。
- 感染対策として、蜜となる、接触を伴うような試験項目はなくす、あるいは試験時間が減らされる。例えば、運動テストはボールなど器具を使う試験は避けて、ケンパ、熊歩きなどの体操中心になる、行動観察はグループ人数を少なくして、あるいは時間を短縮して実施。恐らく行動観察は、コロナ対策で各小学校が最も実施方法に頭を悩ませていると思いますが、何かゲームをして盛り上がってしまうような可能性のあるものは、避けて実施されるのではないかと思います。
- 面接は、対面式でやるのであれば面接時間を短縮する、あるいは保護者の人数を一名にして実施。もしくは、オンラインで実施もあり得るかも?ただ、小学校側としては両親を知りたいでしょうし、初対面でオンラインというのも大変なので、例年と比べて時間を短縮して実施が現実的かと思います。
もし私が今年受験をする立場なら、運動テストは体操を中心に練習し、面接は、時間が短く十分に言いたいことを学校側に伝えきれない可能性があるので、願書にはできる限りの情報を入れて書いておくようにするかもしれません。行動観察は、ゲーム型よりは共同作業型(みんなで決めた絵を描く、みんなで協力して何かを組み立てる等)が出題される方の可能性を想定して、受験予定の学校の過去問などをおさらいしておくと思います。
次に、このコロナ禍は保護者の志望校選びにどのような影響を与えると考えられるでしょうか?私は次のように予想しています。
- 蜜を避けたいという思いから、朝、混雑した電車・バスなどの交通機関を使って長い時間通学することを避けたいと考える保護者が増えると思います。従って、例年に比べて、自宅から近い小学校がより選ばれる可能性が高まると考えます。例えば、国立小学校など通学時間に制限があるような学校では、本来は違う学校を志願していた受験生も今年は近い学校を選ぶ可能性があるので、結果的にそうした学校の倍率が高まったり、これまではそこそこの人気だった小学校が、近くに住む受験者が志願校をして選ぶことで今年は倍率が高くなるといった可能性も考えられます。その一方で、多くの受験生にとって上りとなる都心にある学校や、電車の乗車時間が長くなる郊外にある小学校では、人気校であっても例年よりは倍率が下がる可能性も考えられます。
- 公立に比べて、私立小学校でのオンライン授業実施率が高かったことから、経済的にコロナ禍の影響を受けておらず、教育熱心なご家庭では、引き続き私立小学校の受験率は昨年並みを維持するのではないかと思います。そして、同じオンライン授業でも、中身の充実したオンライン授業を実施していた学校が志願校として人気を集めるかもしれません。
- その一方で、経済的にコロナ禍の影響を受けたご家庭や、うちのようにほぼ年長から試験対策を始めたご家庭では、多くのお教室が非常事態宣言中に休校となり、オンライン授業に切り替えるまでに授業を受けられなかったことなどが理由で、小学校受験はしないという選択をした可能性もあるかと思います。従って、小学校受験全体としての志願者数は、今年はやや減少するかもしれません。
繰り返しになりますが、これらはあくまで、私個人の勝手な予想です。😅今年の小学校受験後に、私のこうした予想がどれほど的を得ていたのか(あるいは、全く得ていなかったのか(苦笑))、改めて振り返りたいと思っています。😅