お受験願書、どう書く?(教育方針)
以前の記事では、子供の長所・短所について、私が願書に記載した内容をご紹介しましたが、今回は「教育方針やどんな子に育って欲しいか」について、実際の願書に書いた私の記載例をご紹介したいと思います。前回も書きましたが、願書を書く上で私が注意していたのは、“抽象的な表現ではなく、できるだけ具体的なエピソードを交えて書く”ことです。ちなみに、私はお教室の先生などプロのチェックは一切受けずに出しておりましたので、この内容が本当に良かったのかどうかは分かりませんが😅、息子が合格を頂いた学校に提出した願書の中から一つの記載例をご紹介します。😀
「教育方針」を書く前に、まず、私は息子にどのような子に育って欲しいかという点について、次の3つにまとめてみました。
- 自ら考え、答えをつかめる子
- 責任をもって行動できる子
- 自分に自信を持てる子
そして、上のような子供に育てるために、私が普段、どのように息子に接しているか(教育方針)について、具体例(※)を用いて書く内容をまとめました。
- 自ら考え、答えをつかめる子にするための教育方針
息子が何か聞いてきたときも、親がその答えを直接教えるのではなく、答えを得るための手がかりやヒントを与えるにとどめて、出来る限り、最終的な答えは息子自身に見つけさせるようにしています。(※例えば、息子と二人で公園を散歩をしているときに、息子が公園に咲いている花の名前を私に聞いてきたことがありました。私はその名前を知っていましたが、花の名前を教えるかわりに、「どうやったらそのお花の名前が分かるかしらね?」と息子に質問を投げかけてみました。すると息子はしばらく考えてから、「お花屋さんに行けば、同じ花が見つかるんじゃない?」と言うので、その帰りに近所の花やさんに立ち寄り、息子は公園で見た花がパンジーだということを知りました。) - 責任をもって行動出来る子にするための教育方針
まずは家族の一員として、息子が家族の中で責任をもって何かの役割を果たせるようになることが第一歩だと考えているので、お手伝いは親が決めるのではなく、息子の力で、毎日必ずやり遂げられるものを自分で決めてさせるようにしています。
(※例えば息子は、故意ではなくても、たまに自分が決めたお手伝いをうっかり忘れることがありますが、そのようなときは、「お母さん、今日はご飯、作らないの?」と息子が気づくまで、私も夕飯づくりを始めません。「ああ、ごめん。お母さんが担当なのに、うっかり忘れてた。ご飯ないと困るよね。」というと、息子も自分のお手伝いを忘れていたことに気づき、慌てて始めることがあります。このように、一旦、自分がやると引き受けたことは、どんなに小さなことでも責任を持ってやらなければ他の人も困る、ということを自覚させるようにしています。) - 自分に自信を持てる子にするための教育方針
人との比較ではなく、過去の息子と比べて出来るようになっていることを息子に伝えて、息子自身も人と自分を比べるのではなく、自分自身の目標や達成感に目を向かせるようにしています。(※例えば、運動会のかけっこで、「〇〇君を抜いて1番になれなかった。」と息子が言ったときに、「〇〇君も1番で早かったけれど、あなたも去年は4番だったのに、今年、2番なんてすごいじゃない。2つも順位が上がっているよ。」といったような声かけをしています。)
具体例(※)の内容は、面接がある学校の場合は、一部はわざと具体例(※)の記述を書かずに、あえて抽象的なままで出すこともありました。😀というのも、面接がある場合、あまり願書に具体例を書きすぎると、面接のときにあまり願書に書いた内容について聞いてもらえなくなり、まったく事前に準備していなかった質問がとつぜん飛んでくるリスクがあるからです。😅でも、願書の記載をあえて抽象的にしておくからこそ、面接で答える内容は具体的に考えておく必要があります。
こうして意図的に私が抽象的に書いた部分は、面接がある学校では、ほぼねらい通り「それは具体的に言うと、どういうことですか?」という質問を頂けました。😄
これは私の個人的な印象になりますが、教育方針は抽象的ではなく、具体的に伝えることは重要だと思うのですが、その内容自体の是非は、学校側としてはあまり問わないのかな、と思ったりします。よっぽど常識外れな教育方針とかその学校のポリシーに合わないといった内容でない限り、各家庭で真剣に考えて大切にしている方針であれば、極端な話、それが何であろうと良いのではないかと。。。😓ただ、“きちんとした考えに基づいて決めた確固たる教育方針があること”、そして”口先だけでなく、本当にその教育方針を実践していること”を熱意をもって学校側に伝えることさえできれば良いのでは?と思います。😀
最後に、お教室の先生がおっしゃっていたのですが、教育方針としつけを混同して書かれる方が毎年多いので、そこはきちんと分けて考えて下さいとのことでした。例えば、教育方針を聞かれているのに、「挨拶をきちんとさせるようにしています。」とか「後片付けはきちんと自分でさせるようにしています。」的なことはしつけの範疇なので、くれぐれも書かないようにとのお話でした。😅