神奈川の私立小学校

9月に埼玉の私立小学校を受けた後、10月は神奈川の私立小学校を受けに行きました。都内の受験が始まる11月前に、ちょうど、1回ずつ本試験を受ける練習をしたことになります。本試験といっても、息子はそれまで月1(多いときはお教室の試験も含めて月2)で模試を受けていたので、どちらの本番試験も息子はいつもの試験を受けるように、緊張せず、受けることができました。やっぱり、模試を受けておくことは大事です。😀

神奈川のT小学校は、家からとても遠かったので、合格したとしてもうちから通うのは無理でしたが、上の附属高の進学実績が良い学校ということで、特に地元の男子に人気のある学校でした。学校につくと、体育館で受験番号順に分けられたグループの席に、親子で座り、しばらく待ちました。時間になると、グループごとに順に係の先生が呼びに来て、息子は5~6人のお子さんと一緒に試験会場に連れていかれました。

埼玉の学校は、息子を見送った会場でそのまま試験が終わるまで保護者は待っていたのですが、この学校は、息子を見送った体育館の他に3か所ほど保護者が待てる場所が解放されていました。地元で知りあい同士のお母様が多いためか、驚いたのは、待っている間、お母様同士がしっきりなしにおしゃべりをしていたことです。😮埼玉の学校が、読書をしながら静かに待つ保護者ばかりだっただけに、学校によっても保護者のカラーが随分と違うものだなぁ、と思った記憶があります。😀

私は特に知りあいがいなかったので、そのまま息子を見送った体育館で、試験が終わるのを読書をしながら待っていました。試験終了まであと30分程度となったところで、息子が連れられて行った方の教室から子供たちが大騒ぎする声が聞こえてきました。子供たちの、ものすごく楽しそうな、大はしゃぎする声です。

「いったい、何が起きているの・・・?」と、そのおふざけの声を聴きながら不安になったのは私だけではなかったらしく、近くで試験が終わるのを待っていた見知らぬお母様と思わず顔を見合わせて、互いに苦笑いするほどでした。

その大騒ぎの最中に、先生が一人入ってきて、体育館の壇上で、「もうすぐ、試験は終わります。非常に、楽しんでいる様子が聞こえているかと思いますが、もう少しで試験は終わりますので、今少し、お待ちください。」と、笑顔でその場にいた保護者にアナウンスしました。私はその言葉を聞きながら、「これって・・・、楽しんじゃったらダメなやつじゃない?」と思いました。そう思うと、なんだかその先生の笑顔が、ちょっと怖く見えました。(笑)

子供たちが大騒ぎする声を聴きながらしばらく待っていると、先生に連れられて息子のグループが戻ってきました。どの親も、戻ってくるなり尋問開始です。(笑)

「いったい、あの騒ぎは何してたの???」「あの声はなに?あなたまさか、ふざけなかったでしょうね??」などなど、帰り道、どの親もずーっと子供に聞き込みをしていました。(笑)

息子の話では、「ピヨピヨさんゲーム」というのを行動観察でしたそうです。ピヨピヨさんゲームというのは、一人だけがグループの前に立ち、「ピヨピヨさん」と声かけて、他の人が「なんですか?」と答えると、その一人だけ前に出た子が、「あんなこと、こんなこと、出来ますか?」と歌いながら、何かジェスチャーをして、それを受けたほかの子が「あんなこと、こんなこと、出来ますよ」といって真似することを繰り返すゲームだそうです。(息子から聞き取りした内容です。)この掛け合いは歌を歌いながら何回も繰り返すので、子供たちの中には、このジェスチャーでおかしなことをしてふざけ始める子がいたとのことでした。

「あなたは真面目にやってきたの?」と私が息子に聞くと、なんでも盛り上がったグループとそうでないグループがあったそうで、息子のチームはみんな真面目で、盛り上がらなかったので大丈夫だったとのことでした。😅

恐らくこの学校は、「周りに流されず、試験であることを忘れずに、粘り強く、まじめに取り組めるか。」をみる学校なのかな、と思いました。

私が息子に、「もし、あなたが盛り上がったグループにいたら、どうしていた?」と聞いてみると、「”真面目にやろう”と一回は言ってみて、それでもみんながふざけていたら、自分の番だけは真面目にやる。」と答えました。私が教えていた通りの模範解答が返ってきましたが😅、息子を信じないわけではないですが、普通に考えて、実際にあの異常な盛り上がりの中に置かれたら楽しくなってしまって、それを実行するのは難しかったのではないかと思います。

以前の記事にも書きましたが、やはりグループ組み合わせなど、行動観察には運があると痛感した試験でした。(笑)