お受験絵画、3つの構図で勝負しました!(つづき)

昨日の記事のつづきになります。3つの構図のうち、残り2つの構図は使いまわしが効いて、色々な絵に化ける構図なので、今回もまたご紹介してみたいと思います。😅相変わらず、見えにくい上に、私の下手なデッサン画で大変恐縮ですが、文章だけではお伝えしにくいので、イメージを掴むために適宜、参照頂ければと思います。。。

【パターン2:柵の後ろで、柵の向こうを見ている横向きの立ち姿】

この構図に当てはまる絵のお題例としては、「(夏休みに)行ってみたいところ」、「(夏休みに)楽しかったこと」などです。この構図のポイントはなんといっても“柵"です。柵を描くときは、柵の線をとにかく画用紙の縦にまっすぐ平行になるように描くことがポイントなんですが、息子は柵の線を描いていくうちに斜めに曲がってしまって、まっすぐ描けるようになるまでが一苦労でした。でもこの柵が描けるようになると、この構図を使っていろいろなテーマに合う絵を描くことができます。

例えば、柵の向こうに、イルカとリングを描けば「水族館でイルカショーを見ている絵」になりますし、山や湖をかけば「どこか自然豊かなところに旅行した時の絵」にもできます。😄キリンを描けば「動物園に行った絵」にもできますし、息子は自分以外にもう一人私を描く練習をしたので、「お母さんとどこかに行ったときの絵」にもできました。本当にこの構図は色々な絵に利用可能です。(笑)

柵を黒で描くときは、柵の主張が強くなりすぎないよう、柵の間隔は広めにして、人物の洋服を派手目(笑)の色の組み合わせにすると、絵全体の色味を明るくできます。クレヨンで柵を描くときは、グレーで描くと、全体の絵の色味が落ち着きます。

ちなみに、絵に描く人物の服の色は、描くときにその場、その場で考えると色に迷って時間がかかってしまうため、息子は全て事前に決めていました。😅息子が自分を描くときは、上が水色で下はピンク、私を描くときは上が黄緑色で下が茶色が定番でした。色のセンスはともかくとして(笑)、制限時間内に描き上げるということを考えると、事前に服の色の組み合わせを決めておくことには、時短の効果はあります。😀

最後にもう一つ、3つ目の構図をご紹介します。

【パターン3:テーブルの角を挟んで正面、横向きに座る姿】

この構図には、テーブルをはさんで「正面向きで座っている人」と「横向きで座っている人」の二種類がありますが、どちらの人の人数を何人描くかによって、色々な絵にすることができます。正面向きの人だけを描く場合は、テーブルの位置を下げて描けば、立ってテーブルの上で何かをしている絵にすることもできます。この構図のポイントは”テーブル”です。このデッサン画でば思いっきり歪んでいますが(苦笑)、テーブルの上のかたちは平行四辺形にして、立体感を持たせるように描くのが、息子には感覚的に理解するのが難しかったようで、描けるようになるのに苦労しました。テーブルが描けるようになると、テーブルの上に乗せる”小物”によって、色々な場面を再現できます。

例えば、このデッサンの構図のまま、テーブルの上に折り紙を置けば、「お友達と折り紙で遊んでいる絵」になりますし、本を置けば、「絵本を読んでいる絵」にできます。この「折り紙で遊んでいる絵」は、単にテーブルの上に色紙を置いただけでば折り紙をしていることが伝わりにくいので、ぱっと見て折り紙だと分かる折り鶴や飛行機を息子は練習して、描いて入れるようにしていました。このように、”小物”として入れる絵は、一見してわかるものを選択することも大切です。

あとは、うちの場合は家族2人なのでこのデッサン画のままで良かったのですが、テーブルに座っている人の人数を増やして、テーブルの上にお皿や食器、食べ物を描けば、「家族で食事をしている絵」にもできます。息子は、この構図のテーブルの位置をすこし下げて、正面を向いて立っている私と息子の二人(エプロン姿)、テーブルの上にボウルや野菜、皮むき器を描いて、「お母さんと一緒に料理している絵」にアレンジしたりしていました。正面の人物一人だけを自分に見立てて、その手に布巾を持たせて描けば、「お手伝い(テーブル拭き)をしている絵」が描けましたし、手に持つ布巾を食器に変えて描けば、「お手伝い(配膳)をしている絵」が描けました。😀

この3つの構図で、いかに沢山のテーマに対応する絵が描けるかは、その絵は何をしている絵なのか、理解を促してくれる部品となる絵(小物)の持ちネタをどれだけ持てるかにかかっています。息子の場合は、この3つの構図で、だいたい25種類くらいのテーマに対応する絵を描いていました。また、小物を沢山描けるように練習してレパートリーを増やしたことで、条件画を描く場合にも、よい引き出しになって利用できたと思います。

ということで、前回と今回の2回にわたり、絵画経験ほぼゼロからお受験準備を始めた息子を、どうにか受験に間に合わせるために私が考えついた苦肉の策(3つの構図)をご紹介してみました。😁本来は、こうした”小物”に絵を語らせるのではなく、人物の動きなどで表現できるのが望ましいとは思いますが、そこは、あくまで私たち親子のお受験絵画の取り組み例ということでご紹介していますので、どうかご容赦下さい。😅

あと最後になりますが、絵は一度うまく描けるようになっても、1か月も描かないとすぐに手が忘れるようです。(少なくても息子の場合はそうでした・・・😅)入試本番までは、定期的に、色々な絵を順番に描かせて、描く力を維持できるよう注意下さい。。。