お受験絵画、3つの構図で勝負しました!
私たち親子の受験絵画への取り組みは、以前の記事でも書いていますが、息子はお教室の絵のレッスンは夏季講習を数回受講しただけです。私自身が、絵の上達は描いた数に比例して伸びるはずと勝手に信じていたこともあり(笑)、家で私が息子に絵のお題を出して、毎日、最低2枚の絵を書かせる練習をしました。息子は小学校受験の準備を開始する年中3月までは、保育園でも家でもほとんど絵を描くということがなかったので、絵の経験は限りなくゼロに近い状態でのスタートでした。
スタートがこの状態でしたから、受験に向けてもあまり高いレベルを目指すのではなく、”何を書いたか、何をしているところを書いたのかが第三者が見てなんとか分かる”レベルを目指して練習させることにしました。😅それでも、その場で与えられたお題にあう絵を自分で考えて時間内に描く、というのは息子にとっては非常にハードルが高いと思ったので、事前に絵の構図を3つのパターンに決めて練習し、試験に出そうなテーマをその3つの構図のどれかに割り振っておくことにしました。
今回は、私の下手なデッサン画で大変恐縮ですが(笑)、息子がお受験でフル活用した3つの構図のうちの一つをご紹介したいと思います。これからお受験絵画に自宅で取り組まれたいと思っておられる方、または、本試験も近づいてきたのに、まだなかなか時間内に絵を描き上げることができないと悩んでおられる方などに、ほんの少しでも参考になれば幸いです。😀
注:下手なうえに見にくくて大変申し訳ありませんが、イメージを掴んで頂ければと思います。。。😅
【パターン1:対面で向かい合う、横向きの2人の立ち姿】
この構図が当てはまる、試験に出そうな絵のテーマは、「お友達と普段している遊び」、「あなたの好きな遊び」、「幼稚園・保育園で好きな行事(運動会)」などです。この構図を利用すると、以下のような絵にすることができます。
- お友達とボール投げをしている絵→この場合は、腕を上に上げたように描いて、ボールを空中に描きます。
- お友達とサッカーをしている絵→この場合は、手は下げて、ボールを足元に描きます。サッカーボールは描くのは意外と難しいですが、練習して描けるようにさえなれば、何をしているか一目瞭然の絵に仕上がるので描けるように練習するのがおススメです。もし描く時間が足りない場合は、人物を一人だけにして、足元にサッカーボールを書き足すことでも十分、伝わる絵になります。
- 運動会でかけっこ→向かい合わせではなく、上のデッサン画にある左向きの人物を二人同じ方向に並べて描いて、後ろを走る方の人物にバトンを描き足せば、運動会で走っているような絵になります。運動会は、よく上にぶら下がっている三角の国旗の旗を描き足すと、一気に運動会っぽくなります。
画用紙は出来るだけ隙間なく描いた方がいいとお教室の絵画の先生から聞いていたので、人物を描いた後にスペースが空いた場合は、時間が許す限り草花を描き足すようにさせていたのですが、そこで見落としがちなのは、描き足した草花と服装の季節があっているかということです。😅これは意外に盲点で、例えば、人物の服装は長袖、長ズボンなのに、描き足したのはヒマワリの花・・・なんてことが、息子にはよくありました。(笑)
この構図に限らず、どのパターンも息子には夏服(半袖、半ズボン)と長袖、長ズボンの両方のバージョンが描けるように練習させましたが、息子にとっては横向きの半袖は描くのが難しかったようで、描けるようになるのにけっこう苦労しました。。私が調べた限りでは、入学試験に出る絵のお題で、長袖、長ズボンで描かないと描けないお題は少ない一方で、夏服で書かなければならないお題はよく出ているようだったので、はじめから夏服で全て練習させても良かったかな、と後で思った記憶があります。😓
そしてどの構図もそうなのですが、「何をしているかが分かりやすい小物」を一つ絵に加えるだけで、伝わる絵に仕上がります。息子には、そうした小物のレパートリーもいくつか練習させました。前述のサッカーボール、運動会の国旗の旗もそうですが、例えばパターン1の構図であれば、人物を一人にして、小物として犬とリードを描き加えれば、「犬の散歩」の絵になります。あと、息子のときはラグビーブームがあったので、ラグビーボールはその形だけですぐにそれと分かるので、小物のレパートリーに加えてました。(笑)
このパターン1の横向きに向かい合う絵は、練習して慣れておくと、どっち向きの人物も描けるようになるので、なにかと便利です。そして一通り描けるようになったら、”制限時間内に描く練習”をすることが大事です。絵のお題によって、描く人物は一人で良いときもあれば、二人いないといけないときがあるかと思いますが、ちょうど昨年の今時期くらいからは、人物を二人描くときは12分以内、人物を一人描くお題のときは8分以内を目安に練習させていました。
本番は恐らく、私が調べた限りでは、絵画の試験は10分~15分で設定されているところが多いようでしたので、本番は練習よりも時間がかかる前提で少し短めの時間で練習させていました。また、人物を二人描くときは、時間切れになる場合も想定し、一人目の人物→小物→二人目の人物、という順に描くようにして、少なくても、一人目の人物+小物までは必ず描き上げて、二人目が描けていなくても、”何をしているかが分かる絵”になるように頑張ろうと息子とは約束していました。
ちなみに、私たちのこの受験絵画の取り組みは、あくまで試験で”及第レベル”を目指すやり方です。😅息子の場合、受験絵画以外の試験項目も複数ある学校を受けていましたので、受験絵画は”他の科目の足を引っ張らない程度にできる"路線を狙っておりました。。ですので、もし、本当に絵画で子供の発想力や創造性などを評価するような小学校では、このやり方では通用しない可能性がございますので、ご注意下さい。。。
参考まで、この取り組み方で、息子がどれくらい絵画の力をつけたかといいますと、模擬試験の点で言えば、本番前に10点満点でいうと7割の評価は取ってくるようになっていました。😀私たち親子にとっては、最初のスタートのレベルを考えれば、この絵画で7割も得点できるようになったことは想定以上でしたが、難関のノンペーパー校などを志望されておられる場合は、少々事情は変わってくるかもしれません。。。