パンチ、ホッチキス、粘土
お受験制作において、パンチ、ホッチキス、粘土は、“経験したことがないとできない"ものの代表格と言えると思います。もし、子供が練習したことがなく、本試験でこれらが出た場合は、まず、ほとんどのお子さんはうまくできません。少なくても、練習しなければ、息子はできなかったと思います。(笑)
やっかいなのは、この3つはどの学校でも頻繁に出題されるものではないのですが、ポツリ、ポツリと都内の主要な学校で、しかも数年おきに出される傾向があるため、いつその年に当たるか読めないので、“捨てる”という判断がしにくいのです。そして万が一の場合に備えて習得しようとすると、けっこう難しいのです。(うちの息子の場合です。😅)
”今年はでるかも”の前提で時間をかけて取り組むべきか、”当日出たらあきらめる”の前提で他のことに時間を使うべきか・・・・。
悩んだ結果、息子の志願校でもこの3つは過去に出題されていて、去年は出題されていなかったので、私たち親子は、今年でるかもしれない場合に備える方の選択をしました。😅
パンチやホッチキスは、最後まで打ちきる力の加減と、思った場所に打てる感覚を子供自身でつかむ必要があるので、数を練習して、実践で身に着けるしかありません。でもこれがけっこう、子供にとっては難しいようで。。。😅特にパンチは、紙をパンチの奥まで差し込んでから穴をあける、ということが子供にとっては難しいようで、息子の場合は、紙をパンチの奥まで十分差し込まないうちに穴を空けてしまうので、いつも、穴の輪が紙の端っこで切れて、半円状の穴がいくつもできる状態になりました。😓何回も、何回も、ルーズリーフの穴を利用してA4の紙に書いた穴の通りに、パンチで穴を開ける練習をさせて、ようやく出来るようになったのですが、しばらくやらないでいると感覚を忘れてすぐに半円状態に戻ったため(笑)、一度出来るようになった後も、入試本番までは週に一度は必ず穴を開ける練習をさせていました。(笑)
ホッチキスも、打ちたい場所に針をキチンと打つには、数を練習する必要があります。息子の場合は、指先の力が足りずに、最後”ガチャン"と音がするまで押しきれず、針が浮いてしまったり、針の表と裏を考えずに打ってしまうことがよくありました。この練習には、丸めるとトイレットペーパの芯くらいになる大きさにに切った長方形の画用紙を用意して、その紙をトイレットペーパーくらいの太さに丸めて、その丸めた紙の上下両端二か所をホッチキスで止めて円筒を作るという練習をさせました。この練習では、二枚の紙を合わせてホッチキスでとめるということと、まっすぐの紙ではない丸い形状のところにホッチキスでとめるという両方の練習が一度でできます。息子の場合、ホッチキスの方がパンチより早くできるようになりましたが、お教室の先生からは、入試本番の制作では、材料を”無駄にしない”ことが重要だと聞いていました。息子の場合は、ホッチキスが出来るようになっても、一回で針を完全に打ち切れず、二回、三回目で成功することが多かったので、針を無駄にしないために、できるだけ一回で決められるようになるまで、繰り返し練習させました。
このパンチとホッチキスの練習は、とてもつまらない、ひたすら繰り返しの単純作業でしたが、針を打つことや穴を開けること自体が面白いのか??息子はわりと好んでやってました。(笑)それからあと一つ、パンチとホッチキスで重要なポイントは、どちらも形状が似ていますが紙を差し込む場所が違うので、子供は両方使えるようになると、どっちの時にどこに紙を差し入れればよいか迷い始めますので要注意です。(笑)
粘土は、紙粘土と油粘土の2種類がありますが、お受験ではどちらかというと、乾きにくい油粘土が使われることが多いということで、お教室では油粘土を体験する授業があり、私もその授業を見学させてもらいました。油粘土の難しいところは、なんといっても”こねてまとめる”作業です。最初に四角い形の油粘土をもらったら、それをよくこねて、いくつかの塊に分けて丸めてから、何かを作る・・・という流れで作業をしていましたが、油粘土はすごく固いので、きれいに分けた塊を作るだけで、多くの子供たちは苦労していました。
息子は制作自体はそんなに上手はなかったですが(笑)、固い粘土を長い時間ねばり強くこねて、いくつかの塊に分けて丸めた山にするところまではとてもきれいに出来ました。粘土が固くて、途中であきらめてしまう子もいたので、粘り強く取り組めたことを息子は先生にとても褒められていました。粘土は、制作そのものの評価以外に、汚れた手をふくためのおしぼりの使い方とか、床におちた粘土の掃除など、生活マナー的な要素も評価される可能性があるので、制作自体はあまり上手くないけれど保育園で生活力を身に着けている息子にとっては、他の制作よりも粘土は点が取りやすいかもしれない、とちょっと思ったりしました。(笑)
油粘土は乾燥させないように保管すれば何回か繰り返し使えるので、お教室で使った粘土を家に持ち帰り、息子は、犬、家、リンゴの3種類を作れるように何回か練習しました。息子は、家でも粘土はすごく楽しく取り組んでいたので、制作自体もかなり上達したのですが、息子が出願した学校ではその年は出題されなかったのがとても残念です。😅