K・K氏の出身小学校
小学校受験をしてみようと決めた最初の頃は、以前の記事にも書きましたが、ひとり親でも受け入れてくれる学校はあると思いながらも、やはりそのことが理由で合格できないのではという不安は心の内にずっとありました。
そんなとき知ったのが、NY州の弁護士資格をとるために現在渡米中で、お母様の問題で何かとメディアを賑わせているK・K氏の出身小学校です。😅K・K氏も幼いときにひとり親家庭になっていたはずなので、そのK・K氏が通っていたO小学校なら、間違いなくひとり親でも受け入れてくれる学校であるはず、ふと思ったのです。
O小学校はうちからはとても遠く、ネットで調べた限りでは試験内容も倍率も非公表だったので、本当に息子が受けても入れそうな学校なのか微妙でしたが、とりあえず説明会だけでも一度行ってみようということで、お受験準備を始めてからわりと早い時期に足を運びました。説明会は、インターネットで事前予約してもいいですし、当日直接でもOKでしたが、私は事前に予約して行きました。
学校は閑静な住宅街の中にあり、説明会は体育館で実施されました。お子さん連れで来ておられる方もいましたが、この学校は数回に分けて説明会を実施していたせいか、私が出席したときは、全席の半分ちょっとが埋まる程度でした。お子さん連れの方は1人を除いてみな女の子で、ご近所なのか、既にご兄妹が入学されていて知り合いなのかは分かりませんでしたが、説明会に出席している親同士が知り合いの方も結構きていました。
最初に先生から、学校の紹介や小学校以降の進路についての説明が詳しくありました。事前にネットで調べた情報では、私はこちらの学校は、将来的に付属の音大への進学を希望する女子が多く受けるので、女子は音楽科のある附属の中高へ進学できるけれど、男子は中学から外に出なくてはならないと思っていましたが、付属の中高には普通科がああり、必ずしも音楽を専攻することが絶対条件ではなく、男子もそちらに進学する道があることを知りました。
また、O小学校の近くにある民間学童と提携していて、O小学校の生徒は優先的に入れる枠があるとのことで、働くお母様への配慮もありました。なかなか良い印象で説明会は進み、学校紹介の動画を写そうとしたその時、PCトラブルで説明会が中断するハプニングが起きました。
会場にいた先生方の一人が代替機を取りに行っている間、2~3分ほど待ったところで、その場に残っていた先生が壇上に上がり、「せっかくみなさんの貴重なお時間を使って来て頂いているのに、待たせては申し訳ない。まだ少し時間がかかるようですので、その間、今日、この説明会にいらしていただいたお礼の意味を兼ねて、私が一曲弾かせて頂きます。」といって、壇上にあったグランドピアノで、即興で演奏し始めたのです。😃
以前の記事でも触れていますが、私は、「ハプニングの時の対応でその相手の本質が分かる。」と信じているところがありまして😅、この先生のすばらしいピアノ演奏もさることながら、このホスピタリティ溢れる対応に、すっかり感激してしまいました。(笑)
試験内容も、さすが音大附属だけあって、他の小学校とは違い試験で歌を歌わなければならないということで、そこは練習が必要そうでしたが、それ以外は、行動観察といっても、普通にお子さんがお友達と過ごす様子を拝見するだけとの説明があり、お話を聞いて答えたり点図形を書くといった、いずれもそんなに難しいものではないと伺ったので、息子がこれから頑張れば何とかなりそうな感じだと、その時は思いました。
O小学校は、うちからとても遠いというのは一つ、難点でしたが、当時私は、息子が小学校に入学するタイミングで、息子の学校の近くに引っ越してもいいかなと考えてたりもしていたので、とりあえず、通学のことは一旦おいておいて、良い印象の小学校は全て志願校の候補にリストアップすることにしていました。当然、O小学校には私はすっかり良い印象を抱いたので、説明会の帰りに願書を頂いて、その日は帰ってきました。(願書は無料でした。)
その後、説明会から数日たったある日、O小学校から葉書が届きました。その葉書には、説明会に来てくれたことへのお礼と、今後のO小学校の公開行事の案内、そしてO小学校の生徒になってくれるのを待っています、といったようなことが書かれてありました。説明会に出席して、令状が来たのは後にも先にもこのO小学校だけでしたので、この小学校はとても丁寧な対応をする学校だと思います。
こんなわけで、すっかりO小学校に良い印象を持った私は、持ち帰った生徒募集案内をじっくり読み始めたときのことです。ある記述をみて、思わず私の手が止まりました。O小学校の試験には、保護者面接があるのですが、その面接の実施要領を書いたページには、「夫婦同道を原則としているので、やむを得ず一緒に来られない場合は、書面で申し出て下さい。」という趣旨の記載があったのです。。。
これはつまり、O小学校に入学を希望するご家庭は、ご両親が揃っていることが前提ということかな、と私は理解しました。さらに、合格後に、都内近郊在住で、生計を別にする連帯保証人の誓約書を提出する必要がある、というのも、うちにとってはハードルが高く感じました。
結局、O小学校の受験はあきらめましたが、今思うと、もしかするとK・Kさんの出身校ということで有名になってしまったので、お母様がトラブルを抱えているようなシングルマザーに来られては困ると、その対策に「夫婦同道」を名言していたのかな、とも思ったりします。😅
というのは、考えすぎかしら?(笑)
夫が生きていたら、是非受験してみたかった小学校の一つです。😀