保育園のおかげ?

小学校受験のペーパーテストにある「重さ比べ」の問題は、ペーパーの中では難しい部類の、思考力が必要な問題になるかと思います。

たぬき、猫、犬、熊、パンダなどの複数の動物たちが、それぞれ2頭(匹)ずつシーソーで重さ比べをしている複数の絵が提示されて、その絵をもとに、一番重い動物(or一番軽い動物)を選ぶ、といった問題で、「与えられたバラバラな情報を一つにして、重さの順位を決める」という情報処理能力が問われます。(重さを比べているのが、もちろん動物以外の場合もありますし、二番目に重いもの、三番目に軽いものなどを聞かれる場合もあります。)

しかも意地悪な問題だと、象がウサギより軽いシーソーの絵などが情報として提供されたりするので、子供はついうっかり「ウサギは象より軽いはず」という常識にとらわれて、正しい順番に並べなくなったりします。

以前の記事でも書きましたが、息子は中学受験を見据えて小学校の先取り学習をしていたためか小学校受験に必要とされるスキルの中では、お話の記憶を除けば、ペーパーは全般的に割と良くできました

でもそのペーパー問題の中でも、息子がとりわけお教室の誰よりも早く(お教室の先生談)、正確に解ける問題の一つが、この「重さ比べ」でした。家で問題を解かせていても、私よりもずっと早く、あっという間に解いてしまうので、「先に答えを見て覚えてるんじゃない?」と疑いたくなるほどでした。

なんでも息子は、保育園で出されるおやつの中から、一番大きいものを素早く見比べて取るのがとても得意だそうで(笑)、重さ比べの問題はそれに似た感覚で解けるのだとか。😅

息子は、大きさを比べているものが6つ以内なら、2つずつ順番に比較して頭の中で決定戦をしながら、即座に順番をつける自信があるそうです。重さ比べも似たような作業だと。(笑)

ほかにも、息子が保育園でやっていたことが、小学校受験で必要とされるスキルにはまったことがあります。それは「物を限られたスペースにしまうこと」です。😁息子の保育園には、一人ひとつずつ、着替えなどを入れる小さな引き出しが割り当てられていて、年長(息子の保育園では5才児クラスといっていましたが、お教室に合わせた言い方にしています😃)になると、自分のものは自分でその引き出しの中に整理整頓するよう指示されます。

その保育園の引き出しは、そこにしまわなければならないものの量に対してものすごく小さいので、小さくたたんだり、入れ方を工夫しないと、入らずに引き出しがしまらなくなるか、無理に入れてしまうと、今度は開かなくなるというやっかいな引き出しでした。(苦笑)息子が小さいうちは、その引き出しに荷物をつめるのは親の役目だったのですが、毎朝息子を送って、その引き出しにうまくオムツなどが入らず時間がかかってしまって、仕事に遅れてしまうと朝からものすごくイライラした、嫌な思い出の引き出しです。😅

でもその保育園では、年長の子は、朝、自分の着替えなどの荷物を引き出しにしまえた子から外遊びに行けるというルールがあったため、少しでも早く片付けて外で遊ぶためのボールを確保したい息子は、いかに自分のTシャツや靴下などを保育園の引き出しに合わせて薄く、小さくたたんで入れることができるかを、家でも常に考えて練習していました。(笑)

私が洗濯ものをたたんでいると、必ず「やっていい?」といってたたんだり、旅行に行く際にカバンに私が荷造りしていると「やらせて!」と言うので、詰めるものを用意した後は、息子に荷造りをさせました。コロナになってからは息子を連れて買い物には行っていませんが、なにより、スーパーの袋詰めも「やらせて!」といって練習のためにやってくれたのが、とても助かりました。(笑)

この、限られたスペースにものをしまうという問題は、いろいろな有名校で結構でてます

息子の年は、W小学校の本試験で、お道具箱(のようなものと息子は言ってました)に、様々なものをしまうという課題がでて、その問題がでた瞬間息子は、「やった~!」と思ったそうです。😅時間内に、しっかりしまって帰ってきました。(笑)

前々回の記事で、もし私が小学校受験をすることを前提としてやり直すなら、第一選択肢としては、小学校受験には保育園より幼稚園に通わせる方がお勧め、というような記事を書きましたが、こうして改めて息子のことを振り返ってみると、保育園の生活でしか学べない、小学校受験に生かせたことも結構あったので、「保育園に通わせながら、年少からお教室に行かせて、保育園では足りない経験をさせる。」を第一選択肢とすることに、変更させて頂きたいと、思います。(笑)