実体験で学ぶことの大切さ

ペーパーによく出る問題で、観覧車の問題があります。

観覧車の座席に💛などのマークが書いてあって、一列に並んだ動物が順番に乗っていったとき、マークがついている観覧車に乗ることになるのはどの動物になるかを答えるといった問題です。

息子が受けた埼玉の小学校は、過去問を見る限り、この観覧車の問題が出題される率が高かったので、それまではあまりやらせていなかったのですが、試験の2週間前くらいから観覧車の問題を特訓しました。

ところが、これがなかなか思ったようにできませんでした。ペーパーに出る問題の中ではそんなに難しくない方のはずなのに、何が難しいのかを息子に聞いてみたところ、「観覧車に乗ったことがないから、イメージわかない。」という答えが。。。😅そのときにはじめて、私は息子を一度も遊園地に連れて行ったことがないことに気づきました。平日は仕事、土日は平日できない家事をこなすことで忙しく、週末にどこか遊びに連れて行く余裕がなかったこともありますが、何となく、うちは父親がいないので、「家族揃って行く人が多いところ」を、私が無意識に避けていたのかもしれません。

息子のいうことはもっともだと私も思ったので、それから私は1日仕事を休んで、息子を連れて観覧車に乗りに行きました。(笑)待ち時間に、「お母さんと○○(息子)が乗ることになるのは、今下から数えて何番目の観覧車の席になるか分かる?」とか、「私たちから5つ後の人は、何番目の観覧車の席になるか分かる?」など、その場のリアルな出題で勉強したおかげか、大事な試験前の1日を使って遊園地に遊びに行ってよいものか不安もありましたが、結果的に息子はこの一日のおかげで、観覧車の問題は完璧にクリアしました。(笑)やっぱり子供にとっては、「実体験で学ぶことは重要なんだなぁ」ということを再認識した出来事でした。😀

他にも、息子と一緒に実物を使って学ばせた問題があります。それは、「水に入れると、沈むか、浮かぶか」を答える問題です。息子の志望校で、ペーパーテストに理科的問題が出る学校があり、この水に浮かぶ、沈むは、この学校では比較的出題率の高い問題でした。実際に風呂場に水を張り、まずは色々な種類の野菜を用意して、ひとつずつ野菜を水の中に入れて、沈むか、浮かぶかを息子に確認させました。実験して確認した後、「〇〇なものは浮かんで、〇〇なものは沈むんだよ。」と私の方で結果をまとめたかったのですが、息子に分かりやすいうまい説明が思い浮かばず困っていると、息子が、「サラダで食べる野菜は浮いて、カレーとかで煮たりして食べる野菜は沈むんだね。」というので、わが子ながら、「なるほどー!うまいこと言う!」と感心してしまいました。(笑)お教室の先生に聞いたところ、お教室では「土の中で育つ野菜は沈んで、土の上で育つ野菜は浮く。」と教えているそうですが、息子は実際に畑で野菜が育つ姿を見ていないので、この説明では恐らくぴんとこなかったのだと思います。このほか、野菜以外にも色々なもの(くぎ、クリップ、10円玉、消しゴム・・・etc.)などを沈める実験もして、息子は「ギュッとつまってる感じのものが沈むね」と言っていました。。言わんとしていることはなんとなく分かるような、分からないような感じですが(苦笑)、息子が自分でそう理解して覚えられるなら一番だと思いました。

そういえば、理科的問題で思い出しましたが、私が息子の回答に衝撃を受けた問題が一つありました。読まれた説明に当てはまる昆虫を選ぶ問題で、息子は蛍を選ぶべきところを、ゴキブリの絵を選んだのです。(苦笑)まぁ、問題集は白黒だったし、シルエットだけなら似てるといえば似てるかな・・・??いやいや、蛍にはちゃんとお尻が光っているように描いてあるんですから、普通に考えれば間違えようがないはずです。でもそう私が思うのは、恐らく本物の蛍を見たことがあり、知っているからです。というわけで、蛍も、都内のとあるホテルの庭で蛍を放して見せてくれるイベントがあったので、そこにいって実際に息子に蛍を見せました。「本当だ!お母さんの言ったとおり、全然ゴキブリと違うね!きれいだね!」と息子が大きな声で言ったのが、とても恥ずかしかったです。😅

小学校受験はすごく大変でしたが、こんなふうに息子と一緒に様々な体験ができたことが、今振り返るととても良い思い出です。😀