どこで練習すれば??

息子が受けたいと選んだ学校には、運動or行動観察でボールが出るところがありました。

受験で出るボールの内容は、息子が普段、保育園で遊んでいるドッジボールとか、サッカーとかゲーム性の強い楽しいものではなく、

個人競技性の強い、ドリブル、ボールを上げている(または下にバウンドさせている)間に手をたたいてキャッチする、遠投など、「遊び」とは違う要素が必要な内容でした。

なので、もともと保育園では息子はボール遊びが大好きで比較的得意な方でしたが、試験用には別に特訓する必要がありました。😅

保育園の体操クラスにはボールが含まれていなかったのと、お教室の体操のクラスにも、ボールの授業はたまにしかやらないとのことだったので、受ける学校別に試験科目に出る体操を教えてくれて、単発でも受講することができる教室を他に探して、息子は試験までそのレッスンを数回、受けに行きました。

とはいっても、その数回のレッスンだけでは出来るようにならないので、8月からは週末を中心に、家でもドリブル、ボールを上げて(バウンドさせて)手をたたいてキャッチ、遠投の3科目を練習することにしました。

自宅での練習では、まずは息子と二人で、小学校受験、ボール」をキーワードにネットで検索をかけてヒットしたYoutube動画などを片っ端から一緒に見てコツを学んでは(笑)、実践してみる・・・ということを繰り返しました。😅

自宅でのボールの練習で一番困ったのは、「練習する場所」です。

うちの近くには小さな公園があり、そこは平日の夕方は小学生がよくボールで遊んでいる場所なのですが、あるとき小学生がいない土日の午前10時~に息子を連れて行ってボールの練習をしていたところ、どこからともなく中年の女性が突然現れて、「私は病気で療養中です。音が響くのでやめて頂けませんか。」鬼の形相で厳しい口調で言いました。

その時私たちは、さすがにドリブルだと音が出るのでもしかして周りに迷惑になるかもしれないと思い、音のでない「ボールを上げている間に手をたたいてキャッチ」を練習していたのですが、その女性のあまりの迫力に怖くなり、「すみません。」とお詫びしてその場を後にしました。その公園には、「ボールで遊ぶ場合は、周りのおうちの敷地に入らないように遊びましょう」という内容の注意書きとネットが張ってあったので、ボール遊び自体は禁止されていないはずです。でも、恐らくその女性は毎日、子供達のボールの音に悩まされていて、私と息子がボールを持ってきたのを見て、反射的に「またうるさいのが来た!」と思ったのかもしれません。。。ただ病気で療養中の方とは思えないほど、かなり迫力ある感じでしたが・・・。😅

そんなわけで、頼りにしていた近くの公園では練習ができなくなったので、それからは少し遠くの公園に自転車で練習に出かけることにしました。

その公園は、うちの近くの公園よりもかなり広く、周りの家とも距離があったので、音がでるドリブルの練習も、遠投も練習することができそうでした。でも・・・やっぱりこの公園でもできませんでした。(笑)その公園も、うちの近くの公園と同様、「ボールで遊ぶ場合は、周りのおうちの敷地に入らないように遊びましょう」という内容の注意書きとネットが張ってあって、ボール遊び自体が禁止されている公園ではありません。でも、息子とその公園について、ドリブルの練習を始めてものの数十分もたたないうちに、今度は「バタン、バタン」と窓か戸をものすごい勢いで閉める音が聞こえてきました。

「何だろう?」と思い続けていると、何度も、何度も、同じような窓か戸をすごい勢いで閉める音が聞こえてきました。。「もしかして、うるさいって言われてる・・・??」

前回のように、誰かが出てきて、直接苦情を言われることはありませんでしたが、姿が見えないだけに、それはそれで何だか怖くなり、ろくに練習できずに、その公園も去るはめになりました。😅

「どうしよう。外ではボールを練習できない・・・。」

結局私たちは、最寄り駅から徒歩圏内にある古いビルの中にあるレンタルスペースを見つけて、地下1階の会議室であればボールをついても良いとのことだったので、そこを借りてボールを練習しました。1時間8000円で借りたので、結構な出費でしたし、何より、会議室の机とテーブルを毎回、息子と二人で片付けたり、出したりするのがものすごく大変でしたが、どうにか練習場所を確保することができました。(笑)

この件でちょっと思ったのは、やはり今の社会、特に都会では、子供への許容範囲が狭くなっているんだなぁ、ということです。確かに、近所で毎日毎日、ボールの音がすれば、子育てとは関係のない人にとってはうるさいのでしょう。でも、じゃあ、そういう人たちは、子供時代に大人の誰にも迷惑をかけずに大人になったの?ってちょっと思うのです。自分が子供の頃には、きっと知らない大人の誰かに許容してもらったことを忘れているんじゃないかなぁ~と。まあ、いろいろな立場の人がいます。きっと私だったら、音がうるさいなら静かなところに引っ越すか、お金をためて防音の窓をつけるとかして、人の行動を制限するのではなくて、自分自身でできる対策を考えると思います。

ちょっと話がそれましたが(笑)、このボールの3競技について、お教室で体操を教えている先生から、練習方法についてのアドバイスを頂いたので、最後にそのいくつかをご紹介して終わりたいと思います。

  • ドリブル・・・最初に同じ場所に立って、そこから動かずに同じ場所で何回もドリブルする練習(あんたがたどこさのイメージ)をして、それが出来るようになったら、歩いたり、走ったり、という動作を追加していくと上達が早い。
  • ボールを上にあげている間に手をたたいてキャッチ・・・ボールをまっすぐ上にあげる練習をとにかくする。あと、子供にとっては早く手をたたくのも案外難しいので、最初はボールを上げるのとは別に練習が必要。
  • 遠投・・・肩の上あたりで、手首の内側をを正面、手のひらを上に向けた状態で、その上にボールを載せて歩く練習をする。(お盆をもったウエーターさんみたいな感じ)あとは、家でクッションや布団を前において、そこに向かって投げる練習を繰り替えすのも効果的。