おてつだい

小学校受験では、

面接試験で子供が家でどのようなお手伝いをしているかを聞かれたり、

お手伝いをしているところの絵を描くといった課題が出る学校も多いので、

試験の当日を迎えるまで、子供に何か決まった「お手伝い」を決めて

それを毎日実際にする経験を積ませておくことが必要になります。

就学前の年齢の子供は案外正直なので、仮に面接でお手伝いのことを聞かれたときに、

実際にはしていなくても、「〇〇をしています。」と答えるよう事前に教えたとしても、

面接官から少しツッコミがが入っただけで、

大抵のお子さんは恐らくすぐにボロが出ると思います。(笑)

実際のところ、年中くらいだと、普段、ちょっとしたお母さんのお手伝い

子供がすることはあっても、

なかなか、家族の中で決まった役割を決めて、毎日責任を持ってそれをさせている

というレベルにあるご家庭は、今はそう多くはないのでは?と思います。

(あくまで、私の周りを見る限り、での話です。感覚が違う方いましたら、スミマセン!)

うちの息子に関して言うと、小学校受験の準備を始めた頃は、

例えば買い物にいったときの袋詰めとか、洗濯物を畳むとか、箸を並べるとか、

毎日決まったお手伝いというわけではないけれど、

その時々で自分ができることがあれば、自分から手伝うと言ってくれる状況でした。

お教室の先生からは、入室早々に、

「小学校受験用(笑)のお手伝いを最低2つは決めて、毎日必ずやらせるようにして下さい。」

との指示があったため、

私は、今から新しいことを仕込むのはこれ以上無理なので(笑)、

息子が今までやったことのあるお手伝いから2つ選んで、

それを毎日するようにすればいいかな、と思い息子に聞いたところ、

「夕食前の準備(テーブル拭き、食器と箸の配膳)」「玄関の整理(靴揃え)」の2つが

小学校受験用のお手伝いに選ばれました。(笑)

ある日のお教室の授業で、

「お手伝い」について聞かれる想定の模擬面接をした後に、

自分がお手伝いをしているところの絵を描くという課題に取り組んだことがありました。

授業の後、先生から授業でやったことや子供たちの様子など、親がフィードバックを受ける

時間にクラスに入ると、同じクラスのお子さん全員のお手伝いの絵が

ホワイトボードに飾ってありました。

息子は、夕食前の準備のお手伝いを選んで、自分がテーブルの上を拭いている絵を描いていて

息子以外にも数名が、息子と同じレベルで(笑)「食事の配膳」をテーマにした絵を描いていました。

でも、なんといっても私が驚いたのは、

とても5、6歳児がするとは思えない、

レベルの高いお手伝いをしているお子さんが、たくさんいたことです!

具体的にいいますと、

「トイレ掃除」(そもそも、この様子を絵に描けること自体も素晴らしい!)

「風呂掃除」(息子なら、掃除の前に、間違いなく水遊びの誘惑に負けてしまう。。)

「朝ごはんの準備」(息子のような単なる配膳ではなく、トーストとか焼いてます!)

「床の雑巾がけ」(床の掃除は、私自身でさえ雑巾がけではなく、全てモップです。。)

「掃除機をかける」(息子はこの小1の夏休み中にできるようになりました。。)

などです。。。

いずれもその当時の息子の能力では、やらせたくても、到底無理なことばかり。(苦笑)

お受験準備を早くから始めていたら、受験の頃にはこれくらいのお手伝いが

できるようになるものなのかどうかはわかりませんが、

どう見ても、クラスの中での息子のお手伝いの内容はショボい感じでした。(笑)

でも、その時私が思ったのは、

「学校側は、お手伝いのことを聞いてその子の何を見たいのかな?」

ということです。

その後、息子がこの授業の後に渡された模擬面接の評価シートを見ると、先生からは

このようなコメントが記載されていました。

「〇〇君(息子のこと)は、自分が今しているお手伝いについて、

自分で何ができるか決めたこと、そしてそのお手伝いについて、日頃、

自分なりに工夫していることを、こちらにわかるように説明できました。

とても良かったです。」と。。。

先生からのコメントを見て、

私は、きっと小学校受験では、お手伝いの中身を評価されるというよりは

(確かにトイレ掃除とかの話をすれば、試験管の目に留まる、という点では

意味があるかもしれませんが)

自分で自発的にできるお手伝いを見つけて、毎日、そのお手伝いをする中で何か自分なりの

工夫ができる子か、といったところが見られているのかもしれないな?

と思いました。

だとすると、お手伝いの難易度はあまり気にせずに、

その子が本当に理解して、自分一人でできるレベルのことをさせておく方がよい

と言えるのではと思います。