真似できない!!

小学校受験には、

いわゆるノンペーパー系とされる私立小学校を中心に国立小学校なども含め、

わりと多くの小学校で、見本のとおりに作る、動く」という

ことが試験に出されます。

その内容は、ある時は、紐通しの見本通りに作ることだったり

先生が折った順を覚えて、その通りに折り紙を折ることだったり

先生が動いた順番に、体操で再現することだったり

試験に出される形態は様々ですが、

いずれも

「先生のお手本通りに真似して再現する能力」が必要とされる試験です。

この分野は、小学校受験、あるある苦手分野のなかでも、

息子は際立って「超苦手」な分野でした。(笑)

息子の場合、基本的に真面目で努力家な性格なので、

紐を通す、折る、動くなど、できないことでも練習して

個々の作業自体は自分一人ではできるようになるのですが、

「見本のとおりにやってね。」という、

自分のペースではなく、見せられたものを再現しなければならないとなると、

お教室でも、家でも、模試でも、全くできなくなるという状況がしばらくありました。

このことについて、

夏季講習の間にあった、お教室の個人面談で相談したところ、先生は、

「そうですね~。〇〇君(うちの息子)は、早生まれですし

多分、今はまだ年齢的に、いろいろなことを同時に処理できる力が足りていないだけで

試験のころまでにはなんとか間に合うんじゃないかな。

と言われました。。。

まぁ、、、たくさん子供たちを見てきた先生がいうのですから、

普通に、「そうなんだ!時間がたてばできるようになるんだ!😁」と、

素直に信じることができればよかったのかもしれませんが(笑)、

疑い深いわたしとしては、

「早生まれだからって、ただこのまま成長を待っていればできるようになるの?」

と、不安な気持ちで一杯でした。。。(苦笑)

でも、結果的に、先生のいうことは正しかったと思います。(疑ってスミマセン、先生!)

入試が近くなるにつれて、息子はだんだんと

「色々な指示を自分の頭に留めてそのとおりに真似する」

ということができるようになっていきました。

ちょうど私の学生時代の知人で、「児童心理学(他大学のため、正式名は忘れましたが、

子供が発達する過程の研究をしていた学部でした)」

を専攻して大学の研究室にいる友人がいたので、久しぶりに連絡を取り、

この件について聞いてみました。

その友人の専門は、私の聞きたい分野とは少々違うとしながらも、

彼女が知る限りでは、この「記憶して、再現する。」という作業には、

「ワーキングメモリー(一時的に処理に必要なことを記憶するところ)」の能力

が関係しているのだそうで、

この能力は、4歳ごろから人間の脳が成長を始める機能といわれているそうです。

だとすると、仮に4月~6月生まれのお子さんと早生まれの息子を比べてみると、

当然、

受験の間にはその成長には大きな差が生じているのではないでしょうか??

実際、息子は小学生になってからは、あんなに「お手本と同じこと」をするのが苦手だったのが、

苦労せずできるようになっています。

「今頃受験だったら、どんな学校でも苦労せず受かったのに・・・。」

親バカながら思ったりすることもあるくらいです。(笑)

いずれにしても、このワーキングメモリーの成長の例一つをとっても、

「早生まれ、小学校受験に不利説」は相当、信ぴょう性の高い話だと

言えると思います。(笑)