過去問に取り組むのはいつがいい?

出願した学校の過去問にいつ頃から取り組むのが良いか

ということについては、

傾向をつかんだり慣れるために、ある程度、早いうちからやらせた方がいい

という先生もいれば、

直前までやらせない方がいい、という先生もいたりして、

お教室の先生によっても、考え方はまちまちでした。

子供の実力が十分についていない、あまり早いうちに取り組ませてしまうと、

想像以上に本番は難しいという印象から、

自信や、やる気を失ってしまうこともあるでしょうし、

逆にすごく早く仕上がって、できるお子さんなら、

過去に出た問題はできるからそれさえやっていれば受かる

と過信してしまい、そのあと本番まで怠けてしまう可能性があります。

息子の場合、

埼玉と神奈川の出願校については、

それぞれ本試験前の一週間で、過去問3年間分のペーパーと、

両校で出題率が高く、息子が苦手だった点図形に取り組ませました。

以前の記事に書きましたが、

のりとはさみについては、本試験でいろいろなタイプに対応できるよう

練習させていたのですが、筆記用具については、鉛筆以外でも

書くだけなら変わりないだろうという大人感覚でいたので、

本試験の一週間前まで、

本番を想定した鉛筆以外の筆記用具で回答させる練習をさせていませんでした。

埼玉の学校はサインペンで回答させる学校だったので、本番前に練習させたのですが、

これが意外と苦労しました。(笑)

いざサインペンで問題を解かせると、手はインクだらけ、白いお受験シャツも

あちこちインクの染みだらけになってしまって、

インクに気を取られて、ペーパーが時間内に解けない

という事態が生じたのです。。。

「インクはもうつくのは仕方ないから、とにかく気にせず問題は時間内に解いて。」

といいきかせて練習させ、なんとか本番は乗り切ってきましたが、

大人が思う小さな違いも、思いがけず子供にとってはその違いに柔軟に対応することが

難しい場合がありますので、これから受験される方は、くれぐれも十分ご注意下さい。😅

都内の出願校については、9月中旬から、れぞれ本試験前の1か月前~1か月半で

出願した学校全てについて、〇会出版の過去問1冊分の問題を全て取り組ませました。

都内出願校については、息子の場合も含め多くの受験生がそうだと思うのですが、

複数の入試日があっても出願時にはこちらから選べず、その多くが学校側から出願後に

受験日を指定されてくるので試験日が重なってしまい、

受けたい学校が全て受けられるとは限らないということがあります。

そうなると、どの学校を選んで、どの学校を受けないか、という選択が必要になりますが、

息子の場合、都内の出願校は、どこから合格頂いても行きたいと思って出願していた

学校だったので、受験票が来てからではすぐに決められないと思い、

試験日が重なった場合に受ける優先順位

あらかじめ決めておこうと考えました。

うちの場合は、過去問をこの優先順位をつけるのに役立てました。

過去問をさせてみると、各学校が出題している問題と子供との「相性」みたいなものが見えてきます。

例えば息子は、同じ能力で解ける問題や課題でも、

問題の「聞かれ方」や「出し方」の違いで、できたり、できなかったり、ということがありました。

過去問ができるということは、息子のその時点で持っている能力を

最大限発揮しやすい(相性が良い)と考え、

受験が重なった場合は、過去問の出来が良い方を受験することにしました。

でも実際には、息子が受けた学校では

必ずしも過去問に準拠しない新しい傾向の問題も出たりしました。

実際に受験を経験してみた実感としてはやはり、

過去問は参考程度にして、あまり過去問の傾向に頼り過ぎず

極端な苦手分野を作らないよう、総合的な力

つけるように受験準備をしていった方がよいと思います。

でも、例えば筆記用具がサインペンとか、ゼッケンをつけて試験を受けるとか、

そうした試験の実施方法については過去問は参考にできるので(何年も代わっていないところが多い)、

どんな小さなことでも、本番で子供が初めて経験することことがないように、

準備をしていくとよいと思います。