見たり聞いたりしたはなし
以前の記事にも書きましたが、学校説明会や模試の会場で、
その学校の校長先生や教頭先生のお話を聞くことで、
私はいろいろな気づきを得ました。
今回はそうした気づきを得たエピソードをいくつかご紹介したいと思います。
私は息子には、できれば「共学校」に通わせたいと思っていました。
世の中、半分以上は女性なのですから、
幼い頃から女の子とうまくやっていける能力はとても大事で、
慣れさせておきたいと思っていたからです。(笑)
でもある模試会場で、息子が試験を受けている間、
何名かの先生が代わるがわる登壇して親がお話を聞ける機会があったときに、
その時に登壇した一人、R小学校の先生が次のようなことをおっしゃいました。
「ある有名な脳科学者の研究では、女子と男子では、
18歳までは女子の方が脳の成長が早いそうです。
男子がようやく女子に追いつくのが18歳だそうなので、うちの学校のように小中高は男女別で、
大学から共学になるというのは、理に適っているんです。
とくに幼いときは、女子がいると、”こんなことしたらバカにされないかな?”
と男子はできる女子たちを警戒してしまい、力を発揮できないこともありますが、
その点、男子校はみんなそろって”バカ”をやってしまう”ことが許される雰囲気がありますから、
のびのびと過ごすことができるというメリットがあります。」と。
私は「なるほどねぇ~。たしかに、たしかに。」と妙に納得できました。(笑)
私の時代を振り返っても、小学生のときは精神年齢が幼い、馬鹿なことをする男子をみて、
女子は「ばっかじゃない?」とか、みんなで言っていた記憶があります。😅
このお話を聞いたのがきっかけで、
男子校もいいなと考えるようになり、出願することになりました。
別の日の模擬試験で会場となっていた埼玉のU小学校は、
ちょうど息子が受験する年に、A学院大学の附属校に認定されたことで、
埼玉では人気上昇中の学校でした。
うちからは場所が遠いため、志望校としては検討しなかったのですが、
試験の時期を2回に分けていて、
そのうち1回目は、そのU小学校を第一志望として受けるお子さん向けの試験で、
学校側が、年長の最後の1年を入試だけで終わるのではなく、
思い出作りができる時間もとれるようにと、
配慮して設定された試験だそうです。
確かに、学校に上がる前の最後の夏休みは、息子の場合もほぼ「お受験一色」で
終わってしまったので、今後はこうした配慮がある学校が増えてくるといいなと思います。
A学院大学の指定校になるまでは、この1回目の試験はほぼ全入り程度の倍率だったそうですが、
指定校になった今年からは2倍を超えそうだ、と話していました。
やはり、「有名大学に内部進学できる選択肢がある」という点は、
進学する学校を選択する上では、多くの親御さんにとって評価される点なんだなぁ、
と思いました。。
最後にご紹介するのは、これまた模試で訪れた、S女子大附属小学校のエピソードです。
この学校では、待ち時間に親が体験授業を受けられるようになっていました。
会場に座っていた列ごとに親同士がグループにされて、それぞれ違う体験授業の教室に
連れていかれました。
私のグループは、「英語でクッキング」という授業で、
バイリンガルの日本人の先生が、パンケーキの作り方を英語で教えてくれて、
数名ごとの班になり、親たちもその英語の指示に従って、パンケーキづくりをしました。(笑)
実際に6年生が受けている授業とのことでしたが、その学校では、英語に限らず、
「教科間をまたいで学べるような授業をする。」といった工夫をしていて、
この授業も、家庭科と英語を組み合わせた授業の一つの例とのことでした。
通りいっぺんの教科書授業ではなく、こうした
「授業にその学校特有の工夫を盛り込む余地がある。」
ところが、あえて私立小学校で学ぶことの豊かさかなと感じます。
志望校ではなくても、色々な私立小学校に行ってその学校を見たり、
先生のお話を聞くことは、最終的に私がどのような学校で息子に学ばせたいのか
考えを整理する上でとても役立ちました。
他の学校のエピソードもありますので、
またおいおい、ご紹介できればと思います。