行動観察には運がある

今回は、

行動観察の試験エピソード

私ども親子がとった対策をご紹介します。

小学校受験あるあるですが、

生年月日順に試験グループを組ませる学校では、

違う学校で、行動観察のグループが何回も同じになる子がいることがあります。

ある学校の受験であった子は、そのほかも似たような志望校であることが多いので、

生年月日順だと、

本当に、「こんな偶然あるの?」というくらい、

一緒になることがあります。(笑)

実際、息子のお教室のお友達は、3校で、同じ子と一緒になったそう。(笑)

それが、行動観察でグループを良い方向に導いてくれる子など、

一緒になったことでプラスになるお子さんならラッキーですが、

そりの合わない子や、もめ事の種となる子が何度も一緒となると

大問題です。

ただ行動観察では、生年月日順であろうとなかろうと、多かれ少なかれ、

「どういう子と一緒のグループになるか。」という運が影響するのは確かです。

息子と同じお教室のお友達の場合は、3校のうち2校で

いわゆる「やんちゃな子」と一緒になり

(その男の子もどちらかというとやんちゃなお子さんですが(苦笑))、

口喧嘩をしてきてしまいました。

それが影響したのかわかりませんが、その2校とも不合格で、

最後の3校目は、先生から

「もし、その子と一緒になったら、とにかく絶対無視すること!」

を念押しされてそれを守った結果、3つ目の学校は合格しました。

合格の妨げになるような行動をするお子さんは、一定数、受験者の中にいます。

そのようなお子さんと行動観察で一緒になってしまうという、

運自体はコントロールできませんが、

運悪く一緒になってしまったときに、

「どうずるべきか。」を子供に教えて、絶対に守らせることが重要かと思います。

試験中に変な子にちょっかいを出されたり、ふざける仲間に誘われたときは、

「相手にしない。無視する。」

がてっぱんの対策です。

でも、子供にとっては、意外とこれを守るのは大変です。

普通の子なら、お友達に話しかけられたら、ついつい返事をしてしまうでしょうし、

試験中とはわかっていても、おふざけスイッチが入っているお友達が複数いるような場では、

その誘惑に打ち勝つのは、そう易しいことではありません。

東京の試験前に息子が受けた神奈川の小学校は、

出願順にグループが決められていて全ての試験はそのグループ単位で

動いて行われました。

試験の当日学校につくと、グループごとに決められた席に親子で座り、

試験管が呼びにくるのを待ちました。

この待っている間、息子の前の席に座っていた女の子の様子をみて、

私は直感的に「まずい子とグループが一緒になった。」

と思いました。

待っている間中、その女の子は何かと息子に話しかけてきました。

「どこからきたの?」

「なまえはなんていうの?」

「折り紙、これ(鶴を見せて)折れる?」

などなど。。。とにかく、ずーっと、話しかけてくるのです。

しかも、そのお母様もお母様で、娘を制止するでもなく、

息子に向かって、

「よろしくね。試験中も仲良くしてね。」

なんて言うのですから、もう、私は真っ青でした。(笑)

危険を感じた私は、息子をトイレに連れて行って、息子にこう言いきかせました。

あの女の子に試験中、話しかけられても、絶対に答えてはダメ。

もし、答えてしまったら、この学校は合格できないと思って

普通なら、お友達に話しかけられたら無視するなんておかしいけど、

これは試験なの。

試験中は、先生に話していいですよ、と言われた時以外は

絶対に、絶対に話してはだめ。お母さんの言ったこと、忘れないでね。

あの女の子が話かけてきても、絶対に相手にしてはだめよ。」

息子はうなずいて、「大丈夫、絶対に話さない。」と約束して、

その後、試験会場にその女の子と一緒のグループ(しかも前後)で連れていかれましたが、

試験の間中、私は心配で心配でたまりませんでした。

結局その試験では、息子は私の言ったことを守ってきてくれました。

後で息子に聞いた話では、

その女の子は案の定、試験中に息子に話しかけてきたそうですが、

息子が一切返事をしなかったので、その反対隣りの子に話しかけていたと。

「その反対隣りの子はどうしてた?」

と私が聞くと、息子は、

「あの女の子の話にのってずっと話してたから、あの二人はきっと落ちたね。」

といいました。(苦笑)

この学校は、たまたま、私が事前に女の子を見て「まずい!」と思い、

息子に具体的に忠告することができましたが、

その後の東京での試験では、息子がどんな子と一緒になるのか確認できずに

試験に送り出すことも多かったので、

私は試験前には必ず息子に、

「どんな子がいるか分からないけど、試験中は絶対に相手にしちゃだめ。

話していいのは、先生がいいですよ、といっている時だけだよ。」

ということを、何回も何回も言い聞かせてから、

送り出すことにしていました。

お教室の中には、

出願順に受験番号を決める学校は、集団行動も一緒になりやすいからと、

同じ志望校同士で出願タイミングを合わせて出して

試験が同じグループになるように工夫している方もおられました。

さすがに、全て希望通りにはならなかったようですが、数名の方は、

同じグループになることを狙って出願し、

実際にその通りになった方もおられたようです。

私自身は、知り合い同士で同じグループで試験を受けることは、

必ずしも試験では有利には働かない気がするのですが、

一応、こんな手もあるということで、ご紹介しておきます。。