お教室のママ友

私には、恐らく一般的な意味でのママ友は今、いません。

私の理解では、ママ友とは、

同じ環境にいる子供同士の親であることがきっかけで、親しくしている人です。

そもそも私は、子供同士の縁が基点となっている関係に、

真の友人関係が成り立つのかについては、少々疑問を持っている人間です。😅

私の場合、もともと親しい私の友達に子供ができて、

結果として同じ親の立場としての話もするようになっている状況はありますが、

この場合は子供を育てている環境や場所もばらばらで

子供同士は親があっての知り合いなので、親同士以上には親しくありません。

なので、こうした私の友人たちは、一般的な意味でのママ友とは違うと考えています。

もちろんお教室でも、数名のお母様とは、子供の受験のことで

情報交換や親しく会話させていただくお付き合いはありましたが、

私はやはり、自分の友達とのつきあいとは違って、

そのお付き合いのに「子供の受験の結果」というシビアな現実が待ち受けていることを考えて

「常に一歩距離を置いた」お付き合いをするように心がけていました。

これは私の考えなので、もちろん、お教室でもママ友同士で良い友人関係を築けている方

いるとは思います。

ただ、どのお母様にとっても、どんなに親しくなったママ友よりも、

何より優先されるべき、尊重されるべき大切な存在は自分の子供です。

この点が、通常の友人関係とは決定的に違うと私は思っていて、

自分の子供を守るためならば、

たとえ昨日まで親しくしていたママ友にも突然牙をむくことがある

というのが、ママ友の本質的な友人関係ではないかと思っています。

子供同士の能力や置かれている環境が同じで、

自分の子供にとって有意義な情報や助けが互いに得られるうちは、

その友人関係は良好だと思います。

もしくは、自分より格下と考えているママ友とつき合うことで

優越感を得ることを目的に親しくしている関係

たとえ格下と思われていることがわかっていても、

そのママ友と付き合うことでメリットがあり納得して親しくしている関係の場合は、

それはそれでバランスが取れているので、見た目、良好な関係は維持できるかもしれません。

でもいずれにしろ、ママ友というのは、

私は常に「ギブアンドテイク」のバランスで成り立つ友人関係だと思うのです。

それが、子供同士の能力や置かれている環境に差が出てきて、

この「ギブアンドテイク」のバランスが崩れてくると、

それまでの良好だった関係がとたんに崩れるという経験を、

私は息子のお教室で今回、はじめて経験しました。

お教室で比較的よくお話するお母様方の中でも、特にB子さんは、

お教室に入りたての私たち親子にとても親切にしてくれて、

何かと親しくさせて頂いていました。

受験本番が始まるまでは・・・。

後で考えると、B子さんは「私たち親子と付き合うことで、優越感を感じることができていた。」

のではないかと思います。

B子さんの息子さんは、年少からお教室に通っていましたから、

ほぼ年長になってからお受験勉強を始めた息子は、自分の子供よりも当然「格下」で、

安心できたのかもしれません。

また、色々情報通の方でしたから、恐らくうちが母子家庭であることもご存じで、

そこもB子さんが「うちの方が上」と安心させる材料になっていたかもしれません。

一方の私は、B子さん自身は良い方でしたし、お教室の情報もいろいろ教えて頂いたりして

助かることもあったので、

そのお教室のお母様の中では、一番親しくしていました。

その関係ががらりと変わったのは、受験本番が始まって、結果が出始めてからです。

B子さんの息子さんと私の息子は、3校、同じ学校に出願していました。

結果、そのうち、最初に受けた2校は、息子が合格し、B子さんの息子さんは不合格でした。

B子さんからは、いずれの学校も合格発表の直後に、

息子は当日、体調が悪く試験は棄権しました。

もし試験さえ受けることができれば、合格できたはずと思うと、残念でなりません。

というような内容のラインが来ました。。

私は、一回目は本当に体調が悪くて棄権したのかと思い、

お気の毒だと思っていたのですが、

二回目のときは、試験の帰り道にB子さん親子をお見掛けしていたので、

そのラインの内容に違和感を感じました。

それよりもなによりも、

なぜわざわざ、

私あてにB子さんの息子さんが不合格となった事情をラインで知らせて来るのか

が不思議で、その時は理解できませんでした。

でも、あとで考えてみると、

恐らく合格するはずがないと思っていた私の息子が受かり

B子さんの息子さんが合格できなかったのが、すごく悔しかったのだろうと思います。

自分の息子さんが実力で入れなかったのではない、と

言っておきたかったのではないかと。。

さらにこの話には続きがあります。

うちの息子は、B子さんの息子さんと一緒にうけた2つ目の学校が本命でした。

その学校の合格発表が、3つ目にB子さんのお子さんと受ける予定だった学校の前にあったため、

息子は3つ目の学校の試験は、「棄権」しました。

ところが、3つ目の学校の合格発表からしばらくたったある日、

B子さんからまたラインがきました。

「〇〇くん(うちの息子)、

合格の書類をもらいに行ったとき会わなかったけど、

H校(3つ目の学校名)は受けなかったの?

と。。。

私は、「これはいったい、なんなんだろう?」と、しばらく考えた後、

恐らく、B子さんは、H校を受けたはずのうちの息子が合格していないこと

何かのルートで調べて、

今度は、B子さんのお子さんが受かっていて、うちが落ちているということを

知らないふりをして、さりげなくわたしに言いたかったのかな、と思いました。

一種のリベンジ?(何か違う気がするけど)みたいな感じだったんでしょうか。。

まあ、なにはさておき、

B子さんに納得してもらうためには、

「うちの息子が落ちて、B子さんの息子が受かった。」という

事実が必要なんだろうと思い、

私はB子 さんにはあえて棄権の事実は伝えずに、こう返信しました。

うちは、H校は不合格だったの。

〇〇くん(B子さんの息子)、良かったね、おめでとう!

でももし、私が棄権したことをB子さんに伝えたとしても、

B子さんはご自身の経験から(笑)、

私が不合格だったことが悔しくて、そういってると思ったかもしれません。(笑)

みなさま、お教室でのママ友選びには、くれぐれもお気を付けください。。。