お受験をすることになったきっかけ

もともと、夫とは、息子には中学受験をさせようと話していました。

夫が中学受験経験者だったので、自然とそういう方向になったと思います。

夫が亡くなってからも、私は息子には中学受験をさせるつもりで、

算数と国語は、わりと早くから小学校の先取り勉強をさせていました。

私立小学校は、もともとセレブな特別なご家庭のご子息がいくところ、

と私は思っていたので、まさか、自分の子供を私立小学校に通わせることなんて、

年中の12月まで全く考えてもいませんでした。

そんな私の気持ちが変わったのは、保育園でお話するようになったあるお母様の影響です。

そのお母様は、私と毎日の保育園の送迎時刻がほぼ同じで、

ずっと「感じのよい方だな。」とは思っていましたが、お互い挨拶程度で、

ほとんど話したことはありませんでした。

それが、息子が年中のときの保育園のクリスマス会で、

そのお母様と一緒にお手伝い係をしたのがきっかけで、よく話をするようなりました。

そのお母様の息子さんは息子より一つ上で、親しく話すうちに、

そのお母様もひとり親家庭であることを知りました。

息子が在籍する保育園から進学する公立小学校は3つの学区に分かれていたので、

ある時、私はそのお母さま(以降、「A子さん」とします。)に学区を尋ねてみました。

すると意外な答えが返ってきたのです。

「うちはご縁を頂いて、私立に進学するんです。」と。。

母子家庭であることを知った後だったので、私はものすごく驚いたのを覚えています。

「母子家庭からも私立小学校に進学するんだ~。」と。。。

そして、A子さんは続けて、こうおっしゃいました。

「勉強だけなら公立小学校でいいのですけど、私はフルタイムで仕事をしているので、

色々なところに連れて行ったり、様々な体験をさせてあげる時間があまりないんです。

その点、私立小学校はイベントが充実していて、勉強以外にも様々な企画があるので

そこがいいなと思って受験を決めたんです。」と。。

「確かに・・・。」

同じ状況で息子を育てている私にとって、

このA子さんの考えは、とてもしっくりくるものがありました。

そしてその日から、私は息子を私立小学校に進学させることを考え始めました。

小学校入学後、A子さんは息子さんの通学がしやすいところに転居してしまい、

またお互いに仕事をしていることもあり、お目にかかる機会は減りましたが、

それでも私が忙しくて回りきれなかった学校説明会で、昨年A子さんが回ったところの

情報を送って下さったり、もしA子さんの息子さんの学校を受けるのなら参考に、と

実際の学校の様子などについて、様々な情報を教えて下さいました。

同じシングルマザーで、私立小学校に合格しているA子さん親子の存在が

あったことは、私たち親子が希望をもって受験をがんばれる力になっていたと思います。

私もこのブログを通じて、これからシングルマザーでお受験を目指すお母様方の

希望になれたら幸いです。