面接までに準備しておくこと
以前の記事で、
「ひとり親家庭だからこそ、親(子)面接がある学校を志望校に選ぶのがお勧め。」
ということを書きましたが、
ひとり親ということは当然ですが、
通常の面接では、父親と母親が2人で代わるがわる質問に受け答えするところを、
一人きりで全て答えるという状況になります。
二人いれば、いずれか片方が答えている間は少し休めたり、
もし片方が回答につまずけば、もう片方がフォローを入れることができるかもしれません。
でも、一人となると、
複数の面接官から矢継ぎ早の質問を受けながら、
それを次々と吸収して、できるだけ短時間で、素早く返さなくてはなりません。
これを本番でいきなりやるのは到底無理なので、
事前にかなり周到な準備と話す訓練を積んでおく必要があります。
実際に私が本番で経験した面接では、
母親だけだからといって、母親向けの質問だけされたわけではなく、
父親向けの質問も含めてランダムに質問が飛んできました。
ですから、志望校の過去問などをみて、父親、母親向けに質問が分かれている場合でも、
ひとり親で受験する場合は、両方の質問に答える準備をしておく必要があります。
また、母親だけなら面接時間もご両親揃った方よりは短くなるのでは?
と思われるかもしれませんが、
私のときは、他のご両親揃った方と同じだけ、きちんと時間を取られました。
これが何を意味するかといいますと、
一人で話さなければならない時間が相当あるということです。
これらの状況に対応するためには、事前に「回答案」を作って、
それをもとに受け答えをする練習しておくのがお勧めです。
私の場合は、志望校の過去問を購入して、過去3年間で聞かれた質問を全て抽出し、
それに対する回答集を作成しました。
ただその際に、抽出した全ての質問について一つひとつ回答を作成しようとすると、
膨大な量になる上に、作成したところでとても覚えきれないと思ったので、
「同じような内容をベースに回答できる質問」は出来る限りグルーピングして、
最終的には、以下5種類について、自分が話せる内容を考え、準備しました。
- 親として、子育てにおいて実践していること、大切にしていること
- 子供にどのように成長してほしいか
- 学校(生活)に期待すること、どのような学校生活を送ってほしいか
- (志望校の)学校行事等をみた感想
- 志望校へのこちらからの質問(※面接官から「何か質問はありますか?」と言われた場合に聞く質問)
さらに上記回答案には、できる限り具体的に説明できるような「事例」も用意しました。
こうした面接の回答案を作成する上でとても大切なのは、できるだけ、
市販の面接ノウハウ本に当てはめすぎた回答は考えないことだと思います。
もちろん、市販の面接ノウハウ本で書かれている内容が、本当にご自身が実践されている育児と
一致している場合は、参考にして書いても大丈夫だと思います。
私の場合は、ノウハウ本を参考に回答を作っても、自分自身の頭で考えていない言い回しは、
いざというときに口にでないのでは、と自信がありませんでした。
さて、回答案を作成した後は、「実際に質問をされて、答える。」という訓練が必要です。
本番はじっくり考えて回答する余裕はないでしょうから、
質問を聞いた瞬間に「あの回答を言おう!」と、
すぐに回答案のどれかに結び付けて口に出せるようになっている必要があると思いました。
練習の質問には、実際に出た過去問の質問をそのまま利用するとして、
問題は私の練習相手でした。
が、家で私の面接官役を頼めるのは息子しかいませんでした。😓
一方の私も、息子が面接を受ける場合の面接官役をしたりして、
8月からは、私と息子は互いの面接官役をして、互いにダメ出しを楽しむ日々を送っていました。(笑)
親面接の場合は、父親の分の質問を母親が引き受ける準備をすればよいですが、
親子面接の場合は、子供の方に矛先が向けられることがあるので、
もっとやっかいです。
例えば、私たち親子が受けたある親子面接のある学校は、お教室からは、
「その学校は子供にはあまり深い質問はしないので安心して下さい。」と言われていました。
つまり、最初に面接官から聞かれた質問に対して何か答えられれば、
それ以上、その答えを掘り下げる質問をされることはまずないと。。。
しかし、実際の本番は違いました。息子と私、二人だけで時間が余ったのでしょうか。
今度は息子が、その余った時間に、通常は聞かれない深堀りの質問を受けることになりました。
でもそんな状況になっても、息子が面接を無事切り抜けられたのは、
たまたま息子の志望校の一つが、
答えた内容に対してグイグイ突っ込みを入れてくるような(笑)面接をする学校だったので、
息子には、「質問→回答」で終わるのではなく、
どの質問でも最低、3往復は話続けられるような練習を積ませていたからだと思います。
以上、ここまで色々書きましたが、
私たち親子のように、ひとり親家庭で小学校受験の面接を受ける場合は、
ご両親が揃っているご家庭よりも、ハードルが上がってしまう可能性がありますので、
十分な事前準備と訓練をして、のぞんで頂ければと思います。