私立小学校、入学後の進路変更は・・・

いわゆる有名大学に内部進学の道がつながっているような私立小学校はお受験では大人気で、毎年志願倍率も高い状況が続いています。😅そうした学校では、ほぼ全員が大学まで内部進学をすることを前提に、入学後の教育カリキュラムの設計がなされていると思われます。でもちょっと考えてみて下さい!お受験時に進学先を決めるのは、どのご家庭もほぼ親だと思います。そして、少なくてもその時点では、子供自身が自分がどういった進路に行きたいかという明確なビジョンを持っているお子さんは、恐らくほぼ皆無かと思います。😓親からみて、自分の子供の性格や気質に受験しようとしている小学校が合いそうかどうかについても、つい「親が行かせたい小学校=子供にもきっと合っているはず」と考えがちです。(私の時もそうでした・・・😅)まぁ、お受験をする時点では、もしかするとその判断が良い方向に働くことも多々あるとは思います。例えば、小学校に入学後からずっと、子供自身がそのまま大学や高校まで内部進学する道を辿ることに何の不満もないならば(素直で、親の敷いたレールでも途中から自分自身でしっかりそのレールに乗って努力できるお子さんの場合)中、高、大に入るための受験勉強だけに時間を取られず、受験勉強以外の部活や生徒会活動、学校イベントなどの学生生活を楽しむ時間を持てるので、お受験をしたことは親子双方にとって良い選択となるでしょう。😀もちろん、人気のある学校であればあるほど、内部進学の道がつながっていたとしても、小→中、中→高、高→大と、それぞれ内部進学の推薦を受けるためのハードル設定は厳しいので、受験はないものの、普段の学業成績はそれなりの高いレベルを維持しなくてはなりません。ただ、単発チャンスの一般入試の枠を争うよりは、長い期間で日々の学校生活での努力を評価してもらい上に進学できることは、とても有利だと思います。😀

でも一方で、上への内部進学を前提とした私立小学校に入学した後で、内部進学できる学校ではない進路を子供が希望するようなことがあった場合はどうでしょう・・・。😓例えば外の学校を受験して出ようとする場合は、子供が通う学校の大多数の生徒とは一人違う道を歩むことになるので、受験するための勉強時間を捻出することはとても大変になります。内部進学で上がれる中高一貫学校がある小学校の教育カリキュラムは、当然、通常の中学受験を考慮したものにはなっていませんから、2月の中学受験直前まで容赦なく全員参加の学校行事があったりするでしょう。さらに、子供が内部進学ではなく外への進学を望む理由としては、「入学した学校になじめない、合わないから他に行きたい。」という理由で進路変更されるご家庭も、私が知る限りではいらっしゃいます。こうした様々な理由で「途中で内部進学以外の学校に行きたくなる場合がある」ことへの対策としては、あまり先の先まで内部進学のルートに縛られそうな小学校にはあえて進学しないというのもありかもしれないと思います。例えば、どの大学の学科で何を学びたいのか本人自身に後で決めさせるチャンスをあげたいなら、中高まではあるけれど大学は外を受験しやすい学校(もしくは附属の大学がない学校)を選ぶとか、あるいは、小学校までしかなく全員で中学受験を目指す小学校など、大学に進学するまでのどこかのタイミングで、強制的に今の進路を見直し、変更することができるチャンスのある学校に進学しておくということも、お子さんのタイプ(自分の意思や意見をしっかり主張するタイプのお子さんなど)によっては良いかもしれません。😀