コロナ禍におけるお受験、試験内容の変化(その2)

前回は集団行動の試験がコロナ禍でどのように変化しているかについて書きましたが、今回はペーパー試験が従来の試験とはどのように変化しているかについて書きたいと思います。😀ペーパー試験は、うちの子のようにお受験の準備をはじめるのが遅かったお子さんでも(うちの子の場合はほぼ年長から本腰を入れてお受験準備を始めたので、お受験までの準備期間は実質、約7か月あったかないかくらいでした。。😅)比較的、先にお受験準備を始めていたお子さんにも追いつきやすい科目だと思います。他者との関わりなく(笑)、子供自身が問題数をこなせば出来るようになるので、準備さえして臨めば試験本番でも得点しやすい科目ではないかと思います。ただ残念なのは、ペーパーを出題する多くの学校でも、ペーパー試験の出来は最終的な合否結果を決める決定的要素には(おそらく)なり得ないということです。これは当時息子が通っていたお教室の先生が話していたのですが、ペーパー試験は「わが校には、入学時にこれくらいの学力があることが期待されますよ」という学校からのメッセージのようなものと捉えると良いと。私はそれを聞いて「なるほどな~ 」と思ったのを覚えています。さすがに未就学児にペーパー試験の優劣で合否を決めるやり方は、初等教育機関としての立場上できないでしょうから。。もお受験でペーパー試験の出来が良いことは、最終的な合否の決め手にはなり得なくても、「そちらの学校に入るために十分、準備ができています」ということをアピールする手段にはなるのではと思います。😀集団行動などは、その学校が何を評価するかによって同じ行動をしたとしても得られるポイントは変わってきますが、ペーパーは答えが一つなので確実に評価を得やすいかと思います。その意味で、ペーパー校(入学試験の科目にペーパーテストがある学校)は、遅くからお受験準備をスタートするお子さんには、私はお勧めしたい・・・と思ってました。コロナ禍の前までは。。😅

というのも、お受験で実施されるペーパーテスト、このコロナ禍で従来とは実施形態やその中身に変化が生じているようだからです。わたしが聞いたところでは、「従来よりも時間が短い(設問数が少ない)」「問題自体のレベルは基本問題が多い(=出来る子も苦手な子もあまり差がつかなそうな問題が出題されているといった変化を耳にしました。ペーパーテストの時間が短縮されたというのは、恐らく蜜にならないように試験会場を確保しようと試験実施の回数を増やして、各回ごとに1クラスに入る受験者数を少なくして試験を実施する必要があったからと考えられます。試験日程を変えずに対応するには、大幅にその年の受験者数が減っていない限り(笑)そうするしかないですよね。。問題の難易度が基礎問題よりのレベルで実施されている傾向があるという点についても、やはり1回あたりの試験時間を短くして回す必要があるからかと思います。となると、このような状況のペーパーテストで多少なりとも学校側に能力をアピールするためには、簡単な問題でも「取りこぼしがないように確実に点を取ること」できれば、満点を狙うくらいの勢い!が必要になりそうです。息子の経験でいうと、わたしは、5~6歳の子にとっては1つ難しい問題を解けるようになることよりも、簡単な問題を取りこぼしなく得点できるようになることの方が、どちらかというと難しいのではないかと感じています。というのは、これくらいの年齢では、「いったん、全て回答し終えた後に、自分の回答が間違っていないかもう一度見直しをする」ということを自ら実践できるお子さんは少ないと思うからです。そう考えますと、このコロナ禍で、ペーパーテストのハードルは、違う意味で以前と比べて多少なりとも上がっていると言えるかもしれません。。😣次回はこのコロナ禍での、巧緻性の試験内容の変化(傾向)について考察したいと思います。😀

※注 本記事は、あくまでわたくし自身がコロナ禍でお受験した知り合いのママ達に聞いた範囲で書いています。首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)全ての個々のペーパー校が本記事のような状況であるかについては確認がとれていませんので、もし本記事と状況が違う学校がある場合はご容赦願います。<(_ _)>ただ、ペーパーテストについては、毎年発売されている学校別の過去問のペーパーテスト問題をコロナ禍前と後で比較してみると、ある程度動向はつかめるかと思います。😃