合格者はどうやって決まるの・・・?

小学校受験で、複数の試験科目がある場合、それぞれの評価配分はどうなっているんでしょうか???例えば、合計点を上から並べて、上位●名までというかたちで機械的に取っているのか、あるいは、学校が決めた基準点さえクリアしていれば「面接」の結果を重視して決めるとか、学校によって合格者を決める決定プロセスがあるはずですが、当然かもしれませんが、なかなかそのあたりの情報は耳にすることがありません。😅

ただ、1次試験の結果で志願者を絞り、それから親子面接を行って合格者を決めるプロセスを踏む学校については、その学校の入試結果がもし、1次試験の倍率<2次試験の倍率となっている場合は、学校側が決めた基準をクリアした後は、「最終的な合否は、親子の面接で決める。」という方針を取っている学校ではないか?と思います。つまり、この学校では、最終的な合否は親の要素、それが社会的地位なのか、学校との個人的なつながりなのかは分かりませんが、とにかく親の資質が合否に強く影響することを意味するのではないかと思います。

一方で、親子面接を行った後に、後日、子供の試験を実施しているところは、親の面接は「問題のある親(=学校になじまなそうな親やモンスターペアレンツになりそうな親など)ではない。」ことを確認するのが主な目的で、「最終的な合否は、子供の試験結果で決める。」という方針を取っている学校ではないか?と思います。😀

子供が受ける試験にも、ペーパー、運動、行動観察、制作と色々ありますが、息子が模試を受ける中で一つ分かったのは、ぺーパー校で志願倍率3倍以上のいわゆる難関校のペーパーテストについては、ほとんどのお子さんは基本的に満点を目指していて、また、それに近い点数を取るだけの力が十分にあるということです。なぜこう思ったかといいますと、あるペーパー校の志望校別試験を息子が受けたときに、ペーパーテストについては、受験者の半分以上が8割以上正解のゾーンに入っていたからです。😓これは、その学校のペーパーテストを中心とした1次試験で、全受験者のうち上位約3分の1に入らなくては2次試験に進めない状況を考えると、ペーパー以外の項目で上位3分の1に入るための点数を補完できなければ、ペーパーで8割正解していたゾーンに入ったとしても、合格が危ない状況になることを意味しています。

もちろん、当日、みんなができなかったような問題が出て、合格したものの、ペーパーが8割に満たなかった学校も中にはありましたが(以前の記事で書いた、埼玉の学校です)、例年と同じような出題レベルで、実際に息子が受験して合格を頂いたペーパー校の自己採点結果は、全て9割~満点でした。従って私たち親子の経験では、志願倍率の高いペーパー校を受ける場合で、例年と同じ出題レベルのペーパーテストを受ける場合の合格ラインは、9割以上かそれに近いレベルだと思われます。😅

ただその一方で、制作や行動観察が試験科目の中心となる小学校は、合否基準のプロセスが非常に読みにくいと私は思いました。制作や行動観察は、その基準をどうするかによって、評価幅が大きくぶれるからです。例えば、制作は作品そのものをもし評価するのであれば、その出来栄えの評価は、正解は一つのペーパーとは違って、その評価者(小学校)の価値観に依存します。でも、逆にそうした学校に合格するということは、本当の意味でその学校の価値観にあう子が取られるということなのかもしれません。

いずれにしても、小学校受験では、合否基準にグレーな部分が多かれ少なかれ残るので、子供も親も、最終的な受験結果に消化不良を起こす可能性があることは、ある程度覚悟しておく必要があるかもしれません。。。