どんな手段でも合格したものがち?
息子のお教室のお母様たちから聞いた話では、息子の通ったお教室に限らず、多かれ少なかれどのお教室でも、1日目の試験や1次試験が複数日にまたがり実施される学校の場合に、先に試験を受けた子から出た問題をヒアリングして、後の試験日に受ける子に情報を与える(またはその情報をもとに、試験日までに練習させる)といったことをしているようでした。
ただ、息子のお教室は希望者間だけで行うということで、仮に希望を出していても、出願後に他の人に教えるたけで、教えてもらえる日程に試験が1日も当たらなかった場合は抜けてもいいし、逆に、教えてもらえる日程ばかりで、教えられる日程に試験が当たっていない場合は、公平性の観点から希望者から抜けてもらうといった対応をするということでした。
この前提を了承した上で、この提案への参加を希望するかどうか出願前に聞かれたのですが、私は正直、このようなことが行われていること自体に、とてもびっくりしました。😅だって、これ、やっていることは、正直なところ、問題の盗み見です。
「きれいごとを言っている場合じゃない、どんな手段を使っても合格できる可能性を高めたい!」と思うことも、子供の進路を真剣に考えた上での判断なら、一方的に責められないかもしれません。でも、小学校入試は、息子にとっては初めての受験です。この先の受験も、ずっとこうした裏の手が使えればいいですが、そんなわけありません。試験はやはり「自分の力で挑むもの」ですし、息子が最初に受ける受験だからこそ、正々堂々と自分の力で受けてくるべき、と私は思いました。
そしてこの思いとは別に、私がこの提案に乗れなかったもう一つの大きな理由があります。それは、2月生まれの息子がもつ「不器用さ」です。😅
同じ1日目の試験や1次試験でも、複数にまたがる全ての試験日に全く同じ問題が出題されるわけではなく、指示の順番が変わるなど、多少のアレンジが加えられる学校がほとんどです。もしお誕生日の早いお子さんなら適応力があるので、たとえ事前に聞いていた問題がちょっとくらい変更されていても、そこはうまく対応して、事前に聞いて練習していた内容を生かせるかもしれませんが、息子の場合は、良くも悪くも、「習ったとおりに何でもしてしまう」ので、事前に聞いていた問題にちょっとした変更が加えられてもそれに気づかず、事前に聞いていた通りにやってくる可能性が高いのです。。。こうなると、本当に最悪です。😓
そしてもし事前に問題を聞いて受けに行ったとしたら、試験の帰り道に大きな声で「昨日やったのとまったく同じ問題が出たよ!不思議だね!」と無邪気に言う息子の姿が目に浮かびました。。。(苦笑)
結局私は、この提案に乗らないという選択をしました。結果的に息子は、ほぼ全ての出願校で「教える側」だけの受験日に当たってしまったので、どのみちこの提案に乗っていたとしても、教えてもらえることはなかったのですが、やはり、息子にきちんと説明できない、後ろめたさの残る方法で受験させなくて良かったと今でも思っています。
でも、この提案に乗って、どうしてもわが子に合格をつかみ取らせたい、と思った親御さんのお気持ちは分からなくもありませんし、それを責めることはできないと思います。私も息子が早生まれじゃなかったら、わらにもすがりたい気持ちで、少し考えが変わっていた可能性はあります。
でも、それでもやっぱり合格したときに、純粋に「自分の力で合格できた!」と思える方が、何倍もうれしい気が、私はします。😀
息子の教室は、問題を教える側、教えられる側の双方に公平性を考慮したやり方でしたが、なかには、半強制的に試験日の早い子が情報提供をさせられるお教室もあるそうです。お教室としては生徒の誰が受かってもよく、お教室としての実績さえ上がればよいのかもしれませんが、子供相手なのになんだかなぁ、、と思ってしまいます。
学校側はこうしたお教室で行われていることを把握しているのか、もし把握しているのなら、学校側としてはどのように考えているのかが知りたいです。でも、問題を盗み見して合格したご家庭は、入学後にそのことを口にすることは決してないでしょうから、案外、学校側はこうした実態を知らないのかもしれません。。
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