糊づけの練習方法
以前の記事に書きましたが、息子は工作の貼るという作業が下手で、なかなかうまくならずとても苦労しました。のりは、学校によって使うものが違うということで、スティックのり、壺のり、液体のりの三種類で練習させていましたが、恐らくほとんどの学校はスティックタイプを使うことが多いと思います。(W小学校は壺のりだと、お教室の先生からは聞いていました。)
のりがきれいに塗れないと、貼ったもののふちがペラペラするので、全体的な作品の出来がかなり雑に汚く見えてしまいます。のりを塗るときに特に重要になるのは、のりをつける位置とのりした紙の使い方です。まず、のりをつける位置ですが、のりを台紙の方につけるか、貼るものの方につけるかについては、お教室では「貼るものの方につけなさい。」と息子は教えられていました。でも、息子の場合、台紙の線に合わせて貼らなくてはいけないもので、ある程度形が大きなものになると、台紙に貼る前に貼ろうとしている形がのりで丸まってしまい、うまく貼れないか、線に合わせて貼ろうとしても、貼るものがのりで手にくっついて線とはずれたところに置いてしまう、という状況になり、うまくできないことが多かったのです。😅
家でいろいろ思考錯誤した結果、息子の場合は、貼るものが決まっていて小さい形のものは、貼る方にのりをつけるようにして、台紙の線に合わせてある程度大きな決まった形のものを貼らなくてはいけない場合は、台紙の方にのりをつけることにしました。具体的な例でいうと、例えば、ちぎり絵みたいなものは、小さくちぎった紙にのりをつけて貼り、お月様とか家とかおさかなとか、ある程度形が大きく決まっているもので、台紙の絵に合わせて貼らなくてはならないものは、できるかぎり台紙の方にのりをつけるようにさせました。ただし、形の決まっているものでも、切り抜いた形が小さく、台紙の貼る場所にのりをつけようとすると、所定の場所からのりが大幅にはみ出てしまいそうなときは、貼る方につけるように教えました。
台紙、貼るものの方、どちらにのりをつけるかを決めたら、次に大切なのは、のりをつける位置です。台紙の方にのりをつけるときは貼るかたちの線のギリギリ外側まで、貼るものの方にのりをつけるときには、のしりた紙を必ず使って、のりした紙の上で、はみ出してもいいから切ったかたちの線のふちにのりをつけるように教えました。
このとき大切なのは、のりした紙の使い方です。息子の場合、最初は何も考えずに、気の向くまま、のりした紙のあちらこちらの場所を使ってのりを貼っていたので、あちらこちらに、作業したときにはみ出してついたのりが残っていて、その残っているのりが、新しくこれから貼ろうとしているもののオモテにつく・・・という悲惨な状況になりました。
そこで私は息子に、のりした紙は横向きにおいて、のりした紙の一番上の方から左はしから右はしに、一番上の場所を使い終わったら、今度は少し下の方からまた順に左はしから右はし、というようにのりした紙を使って、一度作業した場所でまたのりをつけずに済むように練習させました。
スティックのりについては、これらのことに注意して練習すれば、息子が直面しただいたいの問題は解決できましたが、液体のりは、スティック量よりも量が出やすいので、「どれくらい付ければよいか」の感覚を練習でつかんでおく必要がありますが、基本的にスティックのりと注意すべき点は同じだと思います。
壺のりについては、いくつかさらに注意点があります。壺のりは手にのりをつけるので、息子はついつい、貼るものを手にもったまま、のりをつけてしまうことがありました。手にもったままのりをつけるとどうなるかというと、貼るものにものりがつきますが、貼る方の手にものりがつき、つまり、両手にのりがついた状況になります。その状態でいくら台紙に貼ろうとしても、貼るものが手にくっついてきてしまい、貼れません。😅壺のりを使うときも、必ず、のりした紙の上において、貼るものにのりをつけること。簡単なようですが、わりとこれを徹底させるのは難しいので、とにかく習慣になるまで練習させました。
もう一つ、壺のりで注意することは、おしぼり(手拭き)の使い方です。「一回のりをつけた指は必ず拭いてから、次の作業をすること」、「おしぼりはある程度使ったら、裏返したりしてきれいなところを出して使うこと」、「ぐちゃっと置かずに、必ずたたんでおくこと」の3つを徹底させました。3つ目のたたんでおく、は最初のうちは気を付けていても、作業が進んでくるとぐちゃっと置きがちになるので、要注意です。(笑)壺のりで試験をする学校は、「生活面でのしつけ」的なところもあわせて見たいのかもしれないと思います。
最後に、私が息子にのりで貼るの練習に最も使った題材をご紹介します。息子は恐竜が大好きなので、その大好きな恐竜の絵を塗って、切って、台紙に貼る、ということをさせていました。でも恐竜ならなんでもいいという訳ではありません。
はしがペラペラに貼らさらない練習にうってつけの恐竜は、「ステゴサウルス」です。
ネットで検索すると、無料で恐竜ぬり絵を提供しているページがいくつも出てきますので、ご興味があれば是非探してみて頂ければと思いますが、練習の方法としては、まずはステゴサウルスのぬり絵を2枚用意して、そのうち1枚は息子に、好きな色を3色つかって隣同士の部分が同じ色にならないように塗るという作業をさせた後、ステゴサウルスを切らせて、もう1枚のぬり絵の絵の上に貼る、ということをさせました。縮小コピーなどで自宅でぬり絵の大きさを変えれば、大きい場合は台紙にのりをぬるパターン、小さい場合は貼る方(ステゴサウルス)にのりをぬるパターンの2通り練習できますが、背中の部分がペラペラせずに貼れるようになるまでが、なかなか大変です。(笑)
ステゴサウルスができるようになったら、ギガントスピノサウルスがお勧めです。(笑)