運動テスト

小学校受験準備のスタートが遅く苦労した息子ですが

以前の記事で書きましたとおり、小学校受験の科目のうち運動は、

通っていた保育園で任意で受けさせていた「体操クラス」で習った内容

思いかけずそのまま役に立ち

比較的苦労せずに、息子が合格レベルに達することができた数少ない科目です。

運動はペーパーテストと同じで、

「出された課題本人ができるかできないか。」で評価してくれるので、

ひとり親であろうとなんであろうと、

その課題さえ本人がクリアできれば、確実に得点とすることができる、

公平性の高い科目だと思います。

私も亡き夫も運動は大の苦手で、

二人とも運動にはすごいコンプレックスがあったのですが、

夫は、「オリンピック選手になるのは才能も必要だけど、ある程度、

小さいときから運動神経に正しく働きかけるような運動の機会を与えれば

普通に運動はできるようになるはず。」という、

どこで仕入れたかよく分からない強い持論をもっていた人で😅、

息子が生まれる前にはすでに、近所で2歳から通える体操教室を見つけていました。(笑)

でもその後、

私は息子が2歳になる前に仕事復帰、その息子も保育園に行くことになったため、

残念ながら夫が見つけた体操教室には通わせることはできませんでしたが

その代わり、体操やリトミックなど、オプションで色々な習いものができる

保育園を探して申し込み、ありがたいことにそこに通わせることができました。

そしてさらにラッキーだったのは、

お受験に必要とされる運動には、くま歩き、ケンパー、スキップ、片足ケンケンなど

いくつか定番な動きがありますが、小学校受験の準備を始めた時点で、

息子はそれら全てを、その保育園の体操の先生から教わり、できていたことです。

受験のスタートが遅く、できないことが山積みだった息子にとって

このことはとても大きかったように思います。

小学校受験で必要とされるこのような基本的な運動は、

正直、恐らく運動神経がそんなにない子でも(苦笑)、

練習すればできるようにはなる動きだと思います。

でも、息子にとって大きかったのは、

「これなら僕は今までたくさんやったことあるし、できる!」と、

自信を持てたことだと思います。

だからこそやはり、小学校受験をするのであれば、運動に限らず、

「できるだけ早くから準備を始める。」ことが大切かなと感じました。

ただ、小学校受験の運動には、基本となる動きに加えて、

「試験管の指示を聞いて、その通り動く。」という

指示の要素」が加わります。

保育園で習った体操で、息子は単独での動きはよくできていたのですが、

この「指示を聞いて動く」ことができるようになるまでには、時間がかかりました。

例えば、「クマ歩きを行きは4回、途中からケンパー2回して、戻りはスキップ」

みたいに、指示が複数重なると、聞いて覚えきれずにできない、

ことがよくありました。

でもこの点は、

ペーパーで、お話の記憶や出題文を耳から聞き取る訓練を積んでいく中で

ペーパーでも指示が良く聞き取れるようになってきたくらいの時期から、

運動の方も自然とそれに合わせるように、「聞いて動ける」能力がついて行きました。

「話を聞ける力」が、

いかに小学校受験のどの科目にも必要なスキルであるかを、

私はこのことでつくづく実感しました。

そして小学校受験の運動にはもう一つ、「ボール」を出題する学校が結構あります。

息子が出願した学校の中にも、毎年ボールが出題される学校が含まれていたため、

お教室では、普段は運動はとっていなかったのですが、

夏季講習の4回だけ、ボールを経験させたいという目的で、運動の授業を取りました。

ボールの問題で、受験でよく出題されるのは、

「ドリブル」、「ボールを上にあげて(あるいは下に弾ませて)いる間に両手をたたく」、

それに「遠投」の主に3つです。

これはお教室の体操の先生に聞いた話ですが、

「ボールはもちろん慣れもあるが、持って生まれたセンスみたいなものがある。」

そうです。😮

息子にそのセンスがあったかどうかは分かりませんが(笑)、

息子は、保育園ではサッカーやボール投げなど、ボールでよく遊んでいたので、

多分、そのおかげもあってか、ボールは4回の夏季講習で、

課題は一通りできるようになりました。

当初は保育園で過ごす時間が長くて、

小学校受験の準備に使える時間が少ないことが息子のハンデだと思っていましたが、

気が付けば、運動では保育園でやっていたことが意外に役に立ちました。

最後に一つ、これは私が息子の受験を通して気づいたことですが、

このボールが入学試験にある学校は、「親(子)面接」をする学校が多い傾向にあるようです。

実際息子が出願した学校では、ボールの試験があったところは必ず親(子)面接があり、

そして合格を頂いた学校です。

これは私個人の考えですが、

ボールの試験は、試験をする学校側にも手間のかかる試験なので、

「こども一人ひとりの能力を、

手間をかけてでも良く見て、きちんと評価したい。」

という姿勢の学校が、試験科目にボールを採用しているのでは?と思っています。

以前の記事に加えて、

ひとり親で受験する場合の志願校を選ぶ際の参考に

すこしでもなれば幸いです。