模擬試験の活用方法

息子には、お教室内での試験以外に、外部の模擬試験を受けさせました。

小学校受験の外部模試には、主に2種類ありますが、

息子は全国の受験参加者数が多い方を受験させていました。

「小学校受験の模試の結果はあまりあてにならない。」ということも耳にしていましたが、

私はとにかく息子に、知らない子供達と知らない学校で試験を受けるという経験

出来る限り積ませたいと考えました。

この模試の良かったところは、受験会場が実際の私立小学校だったところです。

受験勉強を開始してからは、土日はお教室と勉強で予定が埋まってしまい

どこにも遠出できなくなっていた息子にとって少しでも気分転換になればと、

毎回、電車好きの息子のために、

できるだけ違う種類の電車地下鉄乗って行ける会場を選んで、

模試が終わった後は、回転寿司を食べて帰る、という

模試を受けることで、ちょっとでも息子がお出かけ気分を楽しめるように

していました。

この工夫の甲斐あってか、

息子は毎回模試を受けるのを、すごく楽しみにしていました。(笑)

また、この模試は、子供達が試験を受けている間は、

その会場の小学校の校長先生や、他の小学校から校長先生が会場にいらして

学校紹介して下さる機会があったり、

主催者からその日の出題の説明や、勉強方法のアドバイスの時間があったりしたので、

親の私にとっても非常に参考になることが多く、一石二鳥でした。

模試の会場になっているのは、倍率が2倍程度かそれ以下の学校が多かったので、

学校側としてもプロモーションを兼ねて会場を引き受けているのでしょうが、

どの会場も学校側の対応がホスピタリティにあふれていて

「倍率が4倍を超えるようなブランドの有名校ではなくても、

息子に合う良い学校は、意外と私の知らないところにもあるのかも。

と思うようになりました。

(実際に、この模試の会場での校長先生のお話を聞いて、

当初全く志願校として考えていなかった学校を2つ出願しました。)

ちなみに、この模試会場では、主催団体が販売する問題集が売られているのですが、

息子には、ここで買った問題集を、数種類、繰り返してかなりやらせました。

実際に使ってみたうちの場合の実感ですが、こちらの問題集の良いところは、

  • 細かい分野別、レベル別単位で販売されているので、息子に必要な部分だけ購入できる
  • 特に、応用問題は考えさせる良問が多い
  • CD音声付のペーパー問題教材があり、本番と同じ練習を家でもできる
  • 限られた問題数で、その分野に必要な知識が全て含まれるような工夫がされている

といった点だと思います。

他にも、絵画や図工のセットなども販売されていましたが、

私の印象では、こちらの問題集はペーパー学習に優れていると思います。

うちの場合特に、

「たくさん量を解かなくても、少ない良問で必要な知識を学べる。」ところが、

息子にはあっていたようです。

また以前の記事に書きましたが、息子は「お話の記憶」がとても苦手だったので、

こちらのCD音声付のお話の記憶の問題集は、受験直前の本番練習に、

全種類購入してやりました。

その効果あってか、息子は本番ではどの学校でも、「お話の記憶」は

悪いところで8割、ほとんどの学校で全てできたと言っていました。

念のため、私はこの主催団体の回し者ではありません。(笑)

あくまで、うちにはあった問題集だったということですので、ご参考までに。)

さて、肝心の模試の結果はどうだったかというと。

初めて受けたのは、年長の4月末だったと記憶しています。

それから直前の9月まで、ほぼ、月1ペースでこちらの模試を受けていました。

こちらの模試の成績には、受験者全体の上位何%に入っているかによって、

各分野(ペーパー、絵画、制作等)ごとの得点と総合得点に、

それぞれA~Fの評価と、各受験者数の中での順位がついてきます。

息子が初めて受けた模試の結果は、

総合評価C(上位35%内)で、Cの中では下位の順位でした。

息子は分ではもっと上だと思っいてたようで、結果を見たときはがっかりしていましたが、

よくよく見ると、ペーパーはAなのですが、絵画がEだったため、

総合判定がCという結果になっていました。

その時はまだ、家で絵を猛練習している時期だったので、

勉強をはじめて2か月でペーパーがAなんてすごいよ!

絵は今がんばって毎日練習してるから、次回はきっともっと上がるよ。

と息子を励まして、そのあと息子と二人で、

今後のいつ頃の模試に、どのレベルを取ることを目指すか、

一緒に目標を立てました。

そして、夏季講習が始まる前までの模試で「総合判定B」を取り

埼玉の小学校の試験が始まる前の8月の模試で「総合判定A」を目指そう

ということにしました。

私の本心としては、

模試の結果は「息子のその時点での力を確認することに使おうと思っていたので、

本番までに間に合わせればよいのだから、

途中経過の時点での順位なんてどうでも良かったのですが、

「具体的見える目先の目標」がある方が、

息子にとっては、勉強のモチベーションが上がるようでした。

結果として、

年中3月から3か月間にわたるペーパー以外の分野の特訓の成果が出始めた

7月の模擬試験で総合Bを取り、夏季講習後の8月の模擬事件では総合Aを取りました

受験本番に向けて、徐々に目標をクリアし、できることを増やしたことで、

息子も試験本番にむけて、だんだんと自信をつけていきました。

ちなみに、模試には志望校を4つまで書くことができ、

同じ志望校を希望する模試受験者内での順位で合格の可能性を評価してくれるのですが、

受験を終えた私の実感としては、

ペーパー比重が高い学校の場合は、この評価はわりとあてになるけれど、

ノン・ペーパー比重の高い学校ではあまりあてにならない。」

といったところでしょうか。。

具体的には、1次試験にペーパーがあり選抜するような学校は、

この模試の評価が高いと、息子含め、お教室でも合格されていました。

逆に、ペーパーがない、あるいはあってもノンペーパーの比重が高い学校は、

この模試では高い評価を得ていないお子さんも

倍率の高い難関校に合格されたりしていました。

いずれにしても、

模擬試験は所詮、各学校の本物の採点基準で評価されるものではないので、

結果には一喜一憂せず、受験にうまく利用できる一つのツール

くらいの気持ちで利用するのがいいかもしれません。